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医療DXの推進に必要なものとは?

深刻な人手不足を解消し、医療安全、患者サービスを向上させて
質のよい医療を提供するためには

医療におけるDX推進とは?

医療業界における深刻な課題

医療現場のデジタル化を進め医療DXを実現していくことが、医療にとって取り組むべき喫緊の課題です。医療DXが叫ばれる背景には以下のような医療業界・現場が抱える深刻な問題があります。

・医療従事者の人手不足と長時間労働

少子高齢社会によりさまざまな業界で人材不足が発生していますが、医療業界も深刻です。医師や看護・介護のような専門資格所有者、医療事務など医療関連業務や病院運営にかかわるスタッフともに人材が不足しており、結果として慢性的な長時間労働を強いられています。医療従事者への過度な負担も大きな問題ですし、それに伴う医療従事者の判断ミスや医療事故、医療崩壊の危険性が高まります。

・医療の地域間格差

上述の人材を含む医療資源の不足により、住民数の少ない地域では、適切な医療サービスが受けられないといった医療サービスの地域間格差問題も発生しています。
オンライン診療や地域連携、人材確保と育成による医療格差の是正を図ろうとしていますが、都市部へ集中する医療従事者の地方誘致や医療効率化による業務負担軽減も、医療サービスの地域間格差是正に有効と考えられます。

・医療機関の経営難

病院の経営の問題は深刻です。医業利益における赤字病院の割合は、2022年度は23.8%から2023年度には53.4%に急増しています(※)。特に小規模医療機関では地域人口減少が患者数減少に直結し、経営難を引き起こすまでとなっております。物価高による経費や設備費の増大、人件費の増大、医療報酬改正による報酬の厳格化や縮小化も主な原因ですが、IT活用、デジタル化による効率化、コスト削減、サービスの向上による患者の維持・増加を図ることが求められています。

・医療DXの遅延

こうした医療従事者不足や地域間格差・医院経営問題に対し、デジタル技術を活用し業務の効率化・省人化を推進する動きは従来から着目されていました。一方、患者にかかわるデータは、電子カルテや検査データが複数システム内に散在、サイロ化しており、院内でもデータの統合や利用ができていません。このことは、医療機関や医療事務業務のDX推進が遅れている要因であり、データのサイロ化によるすべてのデータへアクセスできない現状は、地域医療連携の大きな課題でもあります。
昨今は画像診断や検査データを基にした診断や病気の予測などへのAI活用の研究が進んでいますが、AIが学習できるデータに制限があり、AI活用の上でも、データの整備が大きな問題となっています。

医療DXとは

医療DXとは、医療分野におけるデジタル技術を活用して、社会や生活を変革することで、政府は、医療現場でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しており「医療DX推進本部」を設置し「医療DX令和ビジョン2030」を策定してデジタル医療国家を目指して、DX化に取り組んでいます。

医療DXとは、保健・医療・介護の各段階(疾病の発症予防、受診、診察・治療・薬剤処方、診断書等の作成、診療報酬の請求、医療介護の連携によるケア、地域医療連携、研究開発など)において発生する情報やデータに関し、全体最適された基盤を構築し、活用することを通じて、保健・医療や介護関係者の業務やシステム、データ保存の外部化・共通化・標準化を図り、国民自身の予防を促進し、より良質な医療やケアを受けられるように、社会や生活の形を変えていくことです。

目指すところは「国民の更なる健康増進」「切れ目なく質の高い医療等の提供」「医療機関等の業務効率化」「人材の有効活用」「医療情報利活用の環境整備」として、具体的な施策として、以下を挙げています。

  • 全国医療情報プラットフォーム
  • 電子カルテ情報の標準化等
  • 診療報酬改定

医療DX推進の妨げ、医療データのサイロ化

患者の医療データや情報は複数のシステムに分散して存在しています。1人の患者のデータは、さらに複数の病院等の医療機関、調剤薬局、介護施設、行政など、関係する多くの組織の中に存在します。

継続した適切な医療提供には、複数の関連施設・組織が連携して関わる必要がありますが、組織内および組織外には、電子カルテをはじめ多くの異なるシステム・医療機器が存在し、そのシームレスな統合・連携が必要です。しかし、多くの場合はそれらが分断されており、これが二重入力や重複検査、また医療従事者の負担増や、非効率なワークフローの原因となり、医療の安全や患者サービス・カスタマエクスペリエンスの悪化を引き起こしています。
さらに、データが利用できないことで、正確な経営分析や、臨床研究なども困難になっています。

すべての医療・健康データにアクセス・利用できないことで、以下のようなさまざまな課題が生じます。

  • 患者の医療・健康に関する情報の欠如により、最適な治療・診断や処方が行えない
  • 医療従事者への労力負担が増大
  • 不要な検査や処置が行われる
  • 臨床研究に必要なデータが入手できず、研究が進まない
  • 適正な経営分析が難しい
  • 医療情報を共有できない
  • 医療事務業務を効率化できない

医療DX推進のカギ
データ連携・利用・分析のための
医療データプラットフォーム

それぞれの施設やそれぞれのシステムに孤立しサイロ化した、共有できない医療データ。
それらすべてを横断して利用するには、データ連携・活用・分析に特化した
医療連携プラットフォームを構築するのが最もシンプルでスピーディーな方法です。
医療向けの連携プラットフォームは、以下のような要件を満たす必要があります。
マルチモデルデータ管理システム
マルチモデルデータ管理システム
医療データは、さまざまなシステム、機器から異なる形式で生成されます。それらすべてを一元管理するマルチモデルデータ管理システムが必要です。
異なるシステム間のデータを利用可能にする相互運用性機能
相互運用性機能
異なるシステム間で、形式や通信方式の異なるデータの違いを吸収し、分断なく連携・統合できる機能をもつ相互運用性も必要です。
医療標準への対応
医療標準への対応
HL7、HL7 FHIR、IHE、SS-MIX、DICOM、OMOPなどの医療に特化した標準規格に準拠した対応。
AI・機械学習など高度な分析機能と柔軟性
AI・機械学習など高度な分析機能と柔軟性
AIによる病理診断や傾向分析に活用できる、構造化された学習用データの整備も今後の医療DXには不可欠です。

医療DX推進によって、以下のことが可能になります。

  • 業務効率化とワークフロー改善
  • 医療従事者の負担を軽減
  • 医療安全、医療の質、患者サービスの向上
  • AI、機械学習により臨床現場をサポート
  • 高度な経営分析による経営指標の改善
  • 病院の経営環境の変化とニーズへの迅速な対応
  • 将来にわたるシステム連携コストの低減
  • 地域拠点の病院や地域完結型医療連携・医療データの利活用が可能
  • 病院完結型医療から地域完結型医療制度への移行が可能

関連ページ:HL7 FHIRに関するインターシステムズの取り組み

インターシステムズは、すべての医療データの連携・統合・活用を
可能にする医療に特化したデータプラットフォームを提供しています。
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医療に特化して開発された世界初で唯一のデータプラットフォームで、以下の機能を提供して、すべてのデータを利用可能にし、医療機関におけるDXを支援します。
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IoT機器、センサーデータ、医療機器からの膨大なリアルタイムデータを高速に処理します。
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さまざまなデータ形式のデータを単一のデータベースで一元的に管理可能。
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異なるシステム/アプリケーションを連携し、それぞれのシステム/アプリケーションにあるデータを統合して管理することが可能。
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最新のAI/ML技術が利用可能で、またシンプルに機械学習モデルが利用できる機能も提供
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HL7、HL7 FHIR、IHE、SS-MIX、DICOMなどの医療に特化したグローバルな標準規格に対応しています。

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