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【月刊新医療掲載】藤田医科大学様:医療DXを積極推進する大学病院が、電子カルテ情報共有サービスへの取り組みを説き、生成AIによる文書作成支援機能の有用性訴える

2025年7月5日に開催された「第29回医療情報学春季学術大会(JAMI Spring 2025)」のランチョンセミナーにおいて、藤田医科大学(学校法人藤田学園)の山田英雄デジタル戦略部部長が登壇した内容のレポートです。医療DXを積極的に推進する同大学病院が、国の進める「電子カルテ情報共有サービス」への対応に向けた独自の医療データ二次利用基盤「FR-Hub」の構築・活用事例と、医療従事者の負担軽減に向けた生成AIによる医療文書(退院サマリーなど)作成支援機能の有用性について解説しています。

JAMI Spring 2025 Luncheon Seminar Report - New Medical

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【この記事のポイント】

1.医療データ二次利用基盤「FR-Hub」の構築と役割

ベンダー依存からの脱却とデータの標準化:異機種・複数ベンダーの電子カルテシステムからデータを抽出し、医療情報の国際標準規格である「HL7 FHIR」へと統合・標準化する基盤を構築しました。

電子カルテ情報共有サービスへの対応:厚生労働省が推進する「3文書6情報(※退院サマリーや診療情報提供書など)」を国が管理する共有サービスへ円滑に送出するための、確実な中継・変換ハブとして機能しています。

2.生成AIを活用した「退院時サマリー作成支援システム」

医師の業務負担の大幅な軽減:電子カルテ内の膨大な診療記録や看護記録を生成AIが読み込み、退院サマリーの下書きを自動生成するシステムを開発・導入しました。

本格的な院内展開:2025年2月より一部の診療科で先行運用を開始し、同年3月には入院機能を持つ計31診療科へと急速に運用を拡大。AIによる文書作成が臨床現場で極めて実用的かつ有効であることを実証しています。

3.産官学連携と今後の展開(HDACの設立)

データレイクハウスの構築:収集した高度な診療データをさらに利活用するため、データレイクハウスの構築を進めています。

コンソーシアムの設立:2025年8月に順天堂大学などとともに「HDAC(ヘルスデータアーキテクチャーコンソーシアム)」を設立。自院の中だけに留まらず、日本全体で医療情報を安全に共有・利活用するためのアーキテクチャー(社会基盤)の構築を目指しています。

【まとめ】

この記事は、単に「生成AIを使ってみた」という事例ではなく、「データの標準化(FR-Hub)」という強固な土台があるからこそ、生成AIなどの最新テクノロジーを安全かつ効果的に臨床現場へ実装でき、さらにそれが将来の広域な医療データ連携(HDAC)へとつながるという、医療DXの理想的な先進モデルを示しています。

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