HealthShare Health Connect
俊敏なデータ統合
Health Connect
インストールから導入済みの統合システムやワークフローまでを支援する InterSystems HealthShare Health Connect は、大量トランザクション サポート、比類のないプロセス管理、および「止まらない」医療ビジネスに必要な継続的モニタリングを提供する統合エンジンです。
Health Connect を使用すると、さらに多くのシステムや部門の統合、増大しつづける情報量への対応、迅速なイノベーションが可能になります。ビジネス課題の解決にかける時間が増える一方、それを実現するための技術的な細かい部分にかける時間が少なくて済みます。Health Connectのユースケースは以下のとおりです。
- 直感的な HL7® メッセージ変換、ルーティング、信頼性の高いプロセス オーケストレーションとワークフロー
- システム間で情報が流れるようにし、データ入力とそれに伴うエラーのリスクを低減
- 従来の標準と新たな標準 (HL7 FHIR® など) の橋渡しが容易
- 効果的なデータ共有を通じてケア コーディネーションとケア品質を向上
相互運用性 — 設計標準
世界中の医療機関が、ケアの継続性における相互運用性とより優れたワークフローを理由にインターシステムズ製品を使用しています。
国際および国内の各種標準と認証をサポートしていることが、このような成功をもたらしている理由の1つです。インターシステムズは、グローバルな医療情報プロトコルや標準の進化、新たなプロトコルや標準の出現といった変化に対応しているので、お客様は目標の達成に集中することができます。
FHIR STU3 と DSTU2 に加え、Health Connect は IHE 標準に準拠し、HL7 バージョン 2、HL7 バージョン 3、CDA® と CCD®、C-CDA®、DICOM、X12、ADHA (豪)、ASTM、DMP (仏)、EDIFACT、ITK (英)、NCPDP、xDT (独)、SS-MIX(日) もサポートしています。
Health Connect の予め組み込まれたデータ変換機能を使用すると、最も標準的な医療データ フォーマット同士を変換できます。このような変換をカスタマイズして、専有フォーマットや従来のフォーマットなどの特別なケースに対応できます。
Health Connectの標準規格に対するサポートの広さ、およびHL7 V2とFHIR、または非標準フォーマットとFHIRなどの医療データ表現同士の変換機能が、比類なく強力かつ柔軟な相互運用性を実現します。
FHIRの機能
FHIR は医療相互運用性の未来であり、インターシステムズはこの未来を創り出すために積極的に関与しています。HL7 協会役員・理事レベルでの従業員の貢献、標準委員会への参加、および社内リソースへの投資のおかげで、インターシステムズは FHIR の実装において常に最先端にい続けています。
Health Connectは、HL7 V2 や統合フローの場合と同じように簡単にFHIRリクエストを処理できるよう、エンジニアが必要とするあらゆるテクノロジ インタフェースを提供します。これには、FHIR クライアントとサーバーの各コンポーネント、FHIR メッセージ モデルが含まれており、FHIR とその他の医療情報交換標準 (HL7 V2 や C-CDA など) の間で変換を実行できます。
Health Connectは、FHIRリソースをFHIR RESTful APIを通じて、JSONまたはXML形式で送受信します。これにより、最新のテクノロジに基づくアプリケーションで FHIR データを使用できるようになり、新規データまたは従来システムからマッピングされた既存データのいずれにも対応できます。
生まれ変わる従来システムの患者データ
今日、数多くのHL7 V2、HL7 CDA、およびその他の統合が、医療における相互運用性とワークフローのバックボーンを形成しています。Health Connect はこれらやその他の従来システムと FHIR 標準との架け橋であり、データを FHIR 表現に変換します。たとえば、以下のとおりです。
- FHIRリソースをCDAドキュメントに変換
- HL7メッセージまたはCDAドキュメントの一部をFHIRバンドルとして送信
- FHIRの異なるバージョン間での変換
新しいアプリケーションは、FHIRで表現された従来のデータにアクセスして、価値に基づく医療、品質の向上、調査、およびその他の用途にその使用を拡大できます。
インタフェース エンジニアの生産性向上
医療機関では、中断することなく効率的かつ安全に連携して動作する必要のある、多数の専門的なアプリケーション、システム、機器を管理できます。Health Connect には、このようなシステムの作成、管理、トラブルシューティングといったインタフェース エンジニアの仕事を容易にする、以下のような機能が組み込まれています。
- ドラッグアンドドロップによる HL7 スキーマの編集、データ マッピング、ビジネス ルールの作成、およびワークフロー
- カスタム スキーマを含む HL7 スキーマのソース管理
- DropBox、Box、および kiteworks などの一般的なデータ ストレージ サービスを使用した、ドラッグアンドドロップ操作によるファイル転送、または処理を目的としたその他のアプリケーションへのファイルのドロップ
- パブリック クラウドやプライベート クラウドでのコンテナ化された展開
- DevOps対応
- 統合システムやワークフロー内で Java アプリをネイティブ コンポーネントと同じように効率的に実行する Java ビジネス ホスト
- ルーティング ルールやデータ変換のユニット テスト
- 特定のコンポーネントが使用されている場所やメッセージが取り得るルートなど、実働環境のあらゆる場所を対象としたスマート検索
高性能
Health Connectの中核をなすのは、複数の形式のデータを高速でシームレスに処理する、高性能なマルチモデル データ エンジンです。Health Connect は、簡単に拡張でき、世界最大規模のきわめて複雑な医療プロバイダのトランザクション量にも対処可能です。
信頼性と管理
Health Connectには、統合システム中を移動するすべてのメッセージを保存する、組み込みのデータ リポジトリが用意されています。このリポジトリでは、メッセージ配信を保証し、すべてのメッセージの完全な監査証跡を可能にすることで、トラブルシューティングを向上させています。インターシステムズはまた、高可用性 (HA) および災害復旧のためのオプションも複数用意しています。たとえば、クラスタリング、仮想化 HA、およびデータベースのミラーリングのための簡単に実装できる高度なテクノロジなどです。Health Connect 固有の機能は以下のとおりです。
- 視覚的な診断と監査。業界トップクラスのメッセージ追跡機能、強力なテスト環境、および堅牢な監査により、すべてのインタフェースの作成、デバッグ、サポートが容易になります。
- イベントの検出、アラート通知、モニタリング。元となるシステムの一時停止や障害が発生した場合でも、情報が継続して確実に流れるようにします。メッセージが失われることはなく、中断されたビジネス プロセスは常に中断ポイントから再開できます。
- 長期にわたるビジネス プロセスの確実な運用および人的ワークフローの調停。
セキュリティ
全社規模のプロビジョニング機能を備えた柔軟かつ適応可能なセキュリティ モデルにより、最大規模の展開でも、アプリケーションのパフォーマンスへの負荷を最小限にしながら、「保存済み」および「使用中」のどちらのデータも容易に保護できます。ユーザの認証および許可は、パスワード、OAuth、2 要素認証、およびその他の手段で行われます。
カスタマ サポートと教育
Health Connectをお選びいただくと、テクノロジ以上のものが手に入ります。また、インターシステムズの定評あるカスタマ サポートと幅広い教育機会も得ることができます。Health Connect の教育リソースについては、 Learning.InterSystems.com をご覧ください。HealthShare Health Connect および HealthShare ファミリの各製品の詳細については、 InterSystems.com/jp/HealthShare を参照してください。