インターシステムズは、2021年10月に「SCM4.0とサプライチェーン全体最適-物流クライシスからの脱却」をテーマに「InterSystems Supply Chain Innovation Forum 2021」オンラインセミナーを開催しました。そこで好評を得た「SCM4.0実現への近道」という講演の内容をレポートにてまとめています。
安すぎる日本:日本の物流システムの現状
消費者の目線で見れば、日本の物流システムは世界一といっても過言ではないでしょう。昨
の日本の物流システムの優秀さは、違う観点でも証明されています。これは、日本の物流に関わる方々の今までの途方もない時間と労力を費やした血のにじむような努力の結晶であることは間違いありません。効率化は徹底的に追及したと言いますが、全体最適という観点では、まだ手付かずなところも多いと思います。
サプライチェーンとSCM4.0:省力化・自動化とデータ
SCMの本来の定義は、必要なものを必要なタイミングで必要な場所に必要な量だけ準備し、届けるための構想、計画、実行・統制、検証のマネージメントサイクルであって、コスト
削減は目的の一つではあるけれど、むしろ売り上げ、利益の最大化の方が重要ということです。そしてSCM4.0の定義は、省人化、自動化となります。省人化、自動化を進めると人手による作業に比較して属人性を排除してプロセスの標準化をしたり、AL/ML(機械学習)を活用することで、結果のばらつきをなくすというような効果が期待されています。これには、何が必要か。一番重要なものは、データということになります。
サプライチェーン全体最適サプライチェーン・コントロールタワーの構築
SCM4.0が目指す世界を実現するための方法論がサプライチェーン・コントロールタワーと呼ばれるもので、今回のコロナ禍の状況下でサプライチェーンの分断化が様々な所で発生し、様々な影響が顕在化したためそれらを解決するためには、こういう仕組みが必要だということで再度世間の注目が高まっています。サプライチェーン・コントロールタワー構築のステップは、すべてのプロセスでの可視化=>アラート=>意思決定支援=>自動化となりますが、これを実現していくには、どうすればよいでしょう。
サプライチェーン・コントロールタワーを実現するデータプラットフォーム
サプライチェーン・コントロールタワー構築の第1ステップは可視化ですが、これには、データベースが不可欠ですが、すべてのデータをリアルタイムで利用できることが、何より重要です。さらに、さまざまなシステム・データベースとの関連付け、統合が昼用ですが、従来型の基幹系、情報系というアーキテクチャでは、データの記録と分析の一体運用は難しい。データベース構築の課題、可視化・リアルタイム分析・ワークフロー/プロセスオーケストレーション・相互運用性・AI・MLの活用など、サプライチェーン・コントロールタワー開発の課題を解決するには、それらを吸収するデータプラットフォームの活用が、1つのアプローチとなります。
さらに詳しくは、PDF資料をご覧ください。
関連リソース
サプライチェーン4.0実現への近道 Part1 はこちら
サプライチェーン4.0実現への近道 Part2 はこちら
サプライチェーン4.0実現への近道 Part3 はこちら
サプライチェーンコントロールタワーとは? 詳細はこちら