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規制が引き金となる - コンプライアンスのニーズがデータ管理のベストプラクティスを導入するよう金融サービス企業を動かす理由

従来のデータベースアーキテクチャは、今日のデジタル駆動型の世界に十分対応できていません。問題の1つは、たとえば組織に押し寄せる大量のデータを処理するのが難しいことです。データ量は急激に増加しています。アナリスト企業のIDCは最近、2025年には、世界のデータ生成量(Global Datasphere)が年間163ゼタバイトという膨大な量に増えると予測しました1。これは、2016年に生成されたデータの10倍にあたります。

課題を深堀りする

金融サービス組織は多くの場合、所有している大量のデータを意のままに管理することが特に難しいことに気付きます。そしてそのデータを使用して、特定の組織上または運用上の課題に対処する最善の方法を明確に理解することに苦戦しています。

これらの企業の多くは、複雑に絡み合った数多くのさまざまな問題に直面しています。多くは数十年も同じレガシーシステムを展開しており、毎日の業務をこなす上でこれらのシステムに依存しています。これらのレガシーシステムは多くの場合、組織の他のシステムと完全に統合されていません。その結果、アプリケーションの多くはサイロ化された環境で実行されています。

そのこと自体が、大きな課題となります。それに加えて(そして部分的にはそのことが原因で)、金融サービス組織はしばしば自分たちが利用できる大量のデータを利用して、ごくわずかのことしか行っていません。そうした組織は、データが構造化されていない場合は特に、データを分析する手段を持っていないことが多く、それをリアルタイムで分析する能力についてはなおさらです。このことは、複数の金融サービスセクター全体で長年にわたって問題となってきましたが、第2次金融商品市場指令(MiFID II)やトレーディング勘定の抜本的見直し(FRTB; Fundamental Review of the Trading Book)などの重要な新しい規制の施行が始まるにつれ、かつてないほど差し迫ったものとなっています。

規制がサイロの解体を促進

これらを始めとする業界規制に準拠するために、金融サービス組織はしばしばこれらのサイロからの情報を、リアルタイム環境で分析して規制当局に提供する必要が生じます。通常、これらの組織には、現在これを実行するための技術的な能力がありません。

金融サービスセクターに影響を及ぼす規制は、もちろん目新しいものではありません。2008年の金融危機以来、有り余るほどの新しい規制が制定されてきました。過去には、金融サービス組織は新しい各規制の特定の要件を満たすために、サイロ化した新しい複数のアプリケーションを導入することによって、これらの規制に断片的に対応しようとする傾向がありました。今まで、このアプローチはなんとか機能してきましたが、多くの組織は次々と現れる規制1つ1つに必要な最低限のことを行ってきたに過ぎませんでした。

最新の一連の規制はさらに一歩踏み込んで、事実上これらの組織がデータサイロを解体し、企業全体でデータをより適切に統合し、それを新しいイベントおよびトランザクションデータのコンテキストにおいてリアルタイムで分析することを要求しています。これに伴い、金融サービス組織はこの問題の規模の大きさについてますます理解するようになってきており、解決策を積極的に求めています。選ばれる具体的なソリューションは、特定の金融サービスセクターおよびビジネスの状態に応じてもちろん異なります。

組織がレガシーソリューションにより多くのデータを格納すればするほど、現在直面している差し迫った規制要件に準拠するためにリアルタイムの分析を実行できる最新のデータプラットフォームがますます必要になります。レガシーシステムの数が少ない組織でさえも、ビジネス全体にわたってリアルタイムのビューを提供するために強化された相互運用性を提供するソリューションを必要とするでしょう。

ソリューションを見つける

ここまでで、金融サービス組織が予期すべき大まかな要件について焦点を当ててきました。しかしより詳細なレベルで、これらの組織はこうした要件に準拠するために必要な段階を追ったプロセスを検討する必要があります。たとえば、FRTBに準拠するために、組織は通常複数のアプリケーションから情報を抽出し、リアルタイムベースでこのデータからレポートを作成し、規制当局の厳密な要件を満たす形式でそれを生成する必要があります。これは1つの例に過ぎませんが、一般的にはさらに規制要件へのコンプライアンスをサポートする多数の補足的なプロセスが存在し、それらも組織は実装する必要があります。

組織は、リアルタイムのアクティビティ、トランザクションのアクティビティ、およびドキュメントデータベースからのデータを取り込めるデータプラットフォームを探し出す必要があります。その後、プラットフォームでは異なる種類のデータを取り込み、異なる環境と異なる年齢層からのデータを正規化し、分析することが必要です。相互運用性が鍵です。詳細な、ロールベースのセキュリティも重要です。選ばれたソリューションでは、これらの異種データベースとサイロに「対応」して、情報を取り戻し、それをリアルタイムで分析できる必要があります。

また、企業がシステムとアプリケーションをクラウドへ移行しつつあるため、データプラットフォームは俊敏である必要もあります。これらの企業はアプリケーションとモジュールを「コンテナ化」するためにソフトウェアを使用し始めています。クラウドでコンテナがセットアップされた後は、スイート内のその他のアプリケーションによって再利用できるようになります。

選ばれたプラットフォームで、組織が保持するデータ上で分析クエリを実行できる(または質問を行う)ことも非常に重要です。これは、そのデータが大規模なデータセットに含まれる場合や、異なるデータおよびアプリケーションサイロ内に保存されている場合でも実行できる必要があります。この機能は、規制要件に準拠し、業界の規制当局からの予定外の臨時の質問に答えたりするのにも重要です。

規制を超えて

もちろん、分析の持つ力は、規制コンプライアンスをはるかに超えた益を企業にもたらします。たとえば、異種データに関する全方向のビューを、ロールベースの安全な方法で提供するプラットフォームの機能を使用して、金融サービス組織はその他のさまざまなビジネス要件にも対応できます。たとえば、プログラムトレーディングにおいて使用されるリアルタイムのポジション値をミリ秒単位のパフォーマンスで計算して、厳格なパフォーマンスSLAを満たすことができます。

リアルタイムで大規模にトランザクションを処理すると同時に、トランザクション(リアルタイム)データと非リアルタイムデータ(履歴データや参照データなど)の大規模なセットを使用して分析を実行する能力は、さまざまなビジネス要件にとって必須の機能です。これにはたとえば、取引量が急増したときでも取引の速度を落としたり中断したりできない、ミッションクリティカルなトレーディングプラットフォームを稼働することなどが挙げられます。このような機能は、今日の多くの金融サービス企業に大きな恩恵をもたらす可能性があります。

しかし、金融サービスセクター全体で、規制は今後も主要な創造的破壊者として前進を続けるでしょう。コンプライアンスを実現する喫緊のニーズによって、企業はイノベーションを行い、データ管理から相互運用性、トランザクション処理、および分析にまで対応する最新のプラットフォームを導入することを迫られています。

1 – 出典: Data Age 2025: The Evolution of Data to Life-Critical - Don’t Focus on Big Data; Focus on the Data That’s Big (データのライフクリティカルへの進化 - ビッグデータではなく、真にビッグなデータに集中する)An IDC White Paper, Sponsored by Seagate, 2017 年 4 月

 
ティム・フィッツジェラルド(Tim FitzGerald)

インターシステムズ UKの銀行および金融サービス担当セールスマネージャー。銀行および金融サービス業界における30年に及ぶITセールスの豊富な経験をもつ。データおよびリアルタイムトランザクション処理の問題を解決することに情熱を抱き、ITセールスのキャリアにおいて、さまざまなポストを歴任してきた。グローバルな金融サービスポートフォリオに全般において、インターシステムズの高度に拡張可能なデータプラットフォームのビジネスを拡大し、管理することを担う。

 

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