医療現場が抱える深刻な課題
人手不足による医療従事者の長時間労働問題、働き方改革が深刻な問題となっています。
「2025年問題」に象徴されるように少子高齢化が進み、医療への負担は増大し、医療費の増大による国民負担、またCOVID-19は、さらに病院経営を圧迫しています。
医療・健康情報は、単一の組織の中にだけあるものではなく、1人の患者のデータは複数の病院等の医療機関、調剤薬局、介護施設、行政など、関係する多くの組織の中に存在します。さらに近年では、モバイルデバイスを活用した生活・健康情報の管理も進んでおり、医療データは増加の一途です。
こうした膨大な医療データの利活用には、統合されたデータベース構築や各医療機器の連携システム整備必要ですが、デジタル化の整備は追い付いておらず、医療におけるDX実現には大きな障壁が存在します。
こうした背景を受け、国は、医療分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じ、サービスの効率化と質の向上を実現し、国民の保健医療の向上を図るとともに、最適な医療を実現するための基盤整備を推進するため、関連する施策の進捗状況等を共有・検証すること等を目的として、医療DX推進本部を開設し、医療DXの推進に取り組んでいます。
デジタル変革で、もっとも重要なものは
<データ>
すべての医療・健康データへアクセスし 活用すること
医療・健康情報は、単一の組織の中にだけあるものではありません。1人の患者のデータは複数の病院等の医療機関、調剤薬局、介護施設、行政など、関係する多くの組織の中に存在します。院内での単独運用においても、また、地域医療連携体制下においてもこうしたデータをすべて参照できることで、その患者に適した治療を決定でき、不要な検査を省くことができ、医療現場の効率化と医療の質、医療の安全が促進されます。
継続した適切な医療提供には、複数の関連施設・組織が連携して関わる必要がありますが、組織内および組織外には、電子カルテをはじめ多くの異なるシステム・医療機器が存在し、そのシームレスな統合・連携が必要です。
しかし、多くの場合はそれらが分断されており、これが二重入力や重複検査、また医療従事者の負担増や、非効率なワークフローの原因となり、医療の安全や患者サービス・カスタマエクスペリエンスの悪化を引き起こしています。さらに、データが利用できないことで、正確な経営分析や、臨床研究なども困難になっています。
すべての医療・健康データにアクセスできないことで、以下のようなさまざまな課題が生じます。
- 患者の医療・健康に関する情報の欠如により、最適な治療・診断や処方が行えない
- 医療従事者への労力負担が増大
- 不要な検査や処置が行われる
- 臨床研究に必要なデータが入手できず、研究が進まない
- 適正な経営分析が難しい
- 医療情報を共有できない
- 医療事務業務を効率化できない
DXの推進:
すべてのデータを活用する鍵は
連携のための医療データプラットフォーム
データ活用と連携のためにデータプラットフォームを活用するアプローチが最もシンプルでスピーディな方法です。
医療向けの連携データプラットフォームは、以下のような要件を満たす必要があります。
あらゆるデータにアクセス可能にすることで実現できるデジタル変革によって、
以下のことが可能になります。
- 業務効率化とワークフロー改善
- 医療従事者の負担を軽減
- 医療安全、医療の質、患者サービスの向上
- AI、機械学習により臨床現場をサポート
- 高度な経営分析による経営指標の改善
- 病院の経営環境の変化とニーズへの迅速な対応
- 将来にわたるシステム連携コストの低減
- 地域拠点の病院や地域完結型医療連携・医療データの利活用が可能
- 病院完結型医療から地域完結型医療制度への移行が可能
医療DX推進の課題を、
ぜひお聞かせください。
お役立ち資料
InterSystems IRIS for Health
導入企業様
インターシステムズジャパン株式会社
信頼できるテクノロジパートナー
インターシステムズの全社員は、お客様の成功を情熱をもって支援しています。
世界中で数百万のユーザを支援する数千の顧客を有しており、1978年設立以来、株式非上場のプライベート企業として、顧客の成功にだけ注力しています。ワールドクラスの技術とワールドクラスのサポートを提供することに誇りをもっています。インターシステムズのワールドワイドレスポンスセンター(WRC)は、世界中に拠点をもち、インターシステムズの全製品について365日サポートを行っています。