全国規模の相互運用性のためのレールを敷く

4フィート8.5インチ

この見た所場当たり的なこの測定値は、大陸横断鉄道の実現に大きな役割を果たし、現代でもこれは、19世紀の偉大なる優れた技術の1つであると考えられています。4フィート8.5インチは、北米の全ての鉄道路線のレール間の長さです。この標準ゲージの全国的適用がなければ、大陸横断鉄道は実現されていなかった事でしょう。

1869年の完成によって、大陸横断鉄道はアメリカ西部への入植と経済を革新させ、米国全土の人、モノ、郵便の輸送を、驚くほど早くそして安価に実現させました。

この建設が始まるまでは、全米で20ものレール測定値が使われていたと言います。これらを適用することには明らかに制限があるにも関わらず、多くの小規模な地方鉄道は、彼らの独自のレール幅が競合力があり進んでいると信じていました。全国的に相互運用性が分断されることを論じる時、この類似した鉄道の例を挙げるのは、私は最初ではないと思いますが、多くの点で、2019年の全米の医療情報相互運用を推進するプレイヤたちは、これら小規模は地方鉄道運用会社のようだと考えます。

Image Attribution: The Last Spike by Thomas Hill, 1881; California State Railroad Museum [Public domain]

過去10年で医療ITは、非常に進歩を遂げました。しかし、それにも関わらず、米国の医療システムの相互運用性は、全く進歩を遂げないままです。この目的を目指す主要な関係者には、自身の利益を優先し、基本となる相互の信頼の欠如が存在しています。
この失敗で責められるべきもの、そしてそれらの責任は、医療IT業界に横たわっていると思います。しかし、全国での相互運用性を達成することは、技術的な能力の問題ではありません。地域に関係なく異なるケアシステムを横断して、分断なく安全にデジタル医療情報の共有に必要な技術は、既に存在しています。多くの場合、州や地域のレベルで使用されています。技術に関する全ての会話は、より大きな議論に長く欠如している3つの基本から逸脱しているように思います。

基本1:患者の理解
医療記録へのアクセスに対する制限を取り除き、情報に基づく意思決定に必要な情報を提供して、個人に力を与えることは、真の医療変革の中心です。
しかし、患者がどこから来て、彼らのケアにどのように関わりたいのかといった基本的な理解なしには不可能です。この理想を実現するアプリケーションにおけるコンテキストへの考慮は、不可欠です。
データアクセスの課題に加え、非常に現実的で差し迫った懸念が多く存在します。コストの上昇とコントロールの難しさ、健康の社会的決定要因(SDOH)、一般市民の健康に対する知識の欠如などは、その一部です。普通の患者にとって、医療は非常に複雑です。医療情報へのアクセスを患者に与えるだけでは、十分ではありません。仕組みと中身を提供する必要があります。

基本2:患者特定
20年以上前、医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPPA)により、米国では、すべての個人、従業員、ヘルスプラン、医療機関に医療識別値が義務付けされるようになりました。議会は、その後、個人のプライバシーを懸念して、この要求をなくしました。
電子医療記録の管理でのプライバシーとセキュリティの配慮は、適用すべきでしかも重要です。医療の平等に連邦官僚的な別のレイヤーを加える、説得力のあるケースがあります。しかし、こうした懸念は、患者特定ができないことによる医療ミスによっておこる脆弱性や関連コストとバランスを取る必要性があります。全国規模での真の相互運用性の達成は、個人の特定なしには不可能です。

基本3:全国標準規格
医療費負担適正化法に従って、どのように医療情報交換が要求され配備されるかについて、今日、データアクセスを規制したり州間の医療情報交換の運用に関する共通な標準は存在しません。各州の制度は、それぞれ独自なものを持っています。その結果、機能、規模、継続可能性が大きく異なった、公的な仕組みと商用な仕組みのパッチワーク的なものになっています。
こうした流れは、すべての州が、共通した規則の下で、最小レベルでの接続性実現に向けて、調和して努力する必要があることを示しています。これなしには、全国での相互運用性の確立は、これまで以上に難しくなります。

全国的な相互運用性の標準ゲージ:協力

患者およびその代理人、連邦政府、医療機関およびその代理機関、健康保険機関、EHRベンダー、地域医療情報交換組織など、各々は、この目的達成のために重要な役割を果たしています。1人の貢献者で、自身で成し遂げるのに必要なすべてのリソースを所有するものは、誰もいません。

大陸横断鉄道の場合のように、各利害関係者の繁栄は、私たちの協調する能力に依存すると、私は主張したいと思います。米国の医療システムの変貌は、ゼロサムゲームではありません。1人が勝てば、もう1人のプレイヤが自動的に負ける訳ではないのです。
事実、ケアとアウトカムの質に大きな違いを作る情報がよりアクセス可能なシステムにおいては、全ての関係者が勝利を収めます。最も重要なことは、患者が勝利するということです。私たちは、そのために努力をしているのではないでしょうか。1869年のこの記念すべき日のように、競合するお互いの興味は横に置き、全ての関係者が1つの方向に向かうルートを作り上げるために、より多くの努力をしていく必要があると私は思います。

 
著者 Marketing & Communication, マネージャ、ブレイン・マック

医療マーケティングストラテジスト。医療IT、長期およびポストアキュート、家庭医療、マネージドケアを含むさまざまな分野で25年以上の経験をもつ。2014年に Great Lakes Health Connect(GLHC)に参加し、マーケティング戦略の統合と実行、ブランドマネジメント、広報、コーポレートコミュニケーション、ソシアルメディアキューレーション、エンゲージメントなどを担う。HIMSS ソシアルメディアアンバサダーでもある。Twitterフォローはこちら。@BFMack

 

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