顧客： Leumit Health Services、健康維持組織 (HMO）
課題： HMO 会員の医療へのアクセスを容易にするために保険者と医療機関間のデータ共有を改善する
成果： InterSystems IRIS for Health™ データプラットフォームによる HL7® FHIR® を使ったデータ共有により、現場での即時適格性判定を含む自動チェックインプロセスを確立
保険機関と医療機関は異なる情報システムを使用しているため、患者はその中間に挟まれ、面倒な プロセスでギャップを埋めることを強いられることがあります。
健康維持組織 (HMO: Health Maintenance Organization - 保険機関の１つ)であるLeumit Health Servicesは、InterSystems IRIS for Health™データ・プラットフォームを使用した自動ブリッジを構築し、Sourasky医療センターで治療を受ける会員の負担を軽減しました。 便利なキオスク端末を中心としたこの新しい資格判定モデルは、効率性を向上させるとともに、患者がより簡単かつ迅速に医療にアクセスできるようにします。
高度医療を求める患者のための、より効率的なチェックイン・プロセス
健康保険がHMOによって独占されているイスラエルでは、病院や外来診療所で治療を必要とする患者は、主治医から、その受診が保険適用されることを示すForm 17という紙の紹介状を受け取ります。 患者は、予約の際にその紹介状を持参しなければなりません。 高度医療を提供するの医療機関に到着すると、しばしば混雑する受付でチェックインし、フォームの確認を行います。
Leumitは、イスラエルに拠点を置くビジネスプロセス設計とFHIR実装の専門家であるOutburn社とSourasky医療センターが協力して、FHIRファサードを使い、別々の情報システムを統合するソリューションを開発しました。 このファサードモデルは、データを追加保存することなく情報共有が可能になります。
健康管理のために Sourasky医療センターに行く際、Leumit の会員はチェックイン・キオスクで保険証をスワイプします。 資格が確認されると、キオスク端末が番号の入ったバウチャーを発行し、患者は受付に並ぶことなく直接医療サービス部門へ行くことができます。
情報技術担当副社長
Leumit Health Services
Leumitが InterSystems IRIS for Health でデータ共有イノベーションを推進
患者がキオスク端末で迅速かつスムースなチェックイン・プロセスを体験する一方で、その背後ではシステム間で情報を共有する複雑な多くのプロセスが存在します。
Sourasky医療センターのキオスク端末で患者が保険証をスワイプすると、病院システムが患者を認証し、保険IDをIRIS for Healthインスタンスに送信します。 このインスタンスは、病院の内部システムからデータを取り込むためのビジネスロジックを実行し、それをFHIRに変換してLeumitにリクエストを送信します。
Leumitでは、InterSystems IRIS for Healthが FHIRファサードアーキテクチャを提供し、トランスレータとして機能しています。 受信されたFHIRリクエストは JSONに変換され、Leumitの内部システムから関連データを取得し、FHIRに戻して、Sourasky医療センターにレスポンスを送信します。
患者の来院と支払い保証が検証されると、InterSystems IRIS for Healthは病院システムの資格確認を更新します。
その後、支払いが解除される前に治療が提供され、プライマリケア医師にその情報が更新されるというステップが追跡されます。
この新しいプロセスは、FHIRを使用して相互運用性と医療情報共有を改善するために2021年に開始されたイスラエル保健省の国家戦略に適合するものです。 Leumitは、InterSystems IRIS for Healthを使って、すべての基幹システムを接続し、医療機関との迅速かつ標準化された情報共有と会員向け健康アプリケーションを実現しています。 Leumitは、FHIR標準に従って保健省に情報を報告するイスラエル初の医療機関となりました。
「FHIR に関する深い専門知識とInterSystems IRIS for Healthnの多様な機能により、私たちはインタ―システムズを選択しました」と Yakovi 氏は説明します。 「InterSystems IRIS for Healthは、データを取得するために必要な接続性を備えた単一のソリューションであり、FHIRのあらゆる側面をサポートする機能を備えています。」
拡大するデジタル化とプロセスの自動化
LeumitとSourasky 医療センター間の連携プロセスが成功したことで、 Leumit はこのサービスを他の病院にも拡大する予定です。
また、このプロセスは、病院が患者を介さずに、フォローアップのための訪問を知クエストし、承認を受けることができるように拡張される予定です。 この最初のプロジェクトでは、FHIRサーバーにデータを保存する必要はありませんでしたが、将来のプロジェクトでは、ストレージを組み込む可能性があります。
「InterSystems IRIS for Healthを選択したことは、必要なときに、すでに完全なFHIRサーバー機能を備えていることを意味します」とYakovi氏は述べています。 「お陰で、他の方法よりも早くFHIRを導入することができました。」
