年を重ねてきたことでよいことの1つは、技術が私たち人類にもたらした全てのインパクトについての証人となったり、そうした技術に最初に手直接触れることができた事です。コンピュータやタブレットからスマートフォン、Facebook、スナップチャット、インスタグラムまで、世界の全ては、パーソナライゼーションと即時性をもつようになりました。こうした便利なもののない世界に私たちはもう戻ることができません。
1990年代にインターネットが生活の中に入り込んでから、ほとんどの業界ではこの現実に対応して、非常に効率的になりました。しかしながら、医療分野では、その実現が遅れています。短期的には課題がありますが、この遅れを新しく出てきた技術で、わたしは、現在の医療のサービスとソリューション設計の欠陥を克服することが可能だと考えます。これまでの両者のシステムデザインは、内部に向かっており、患者に焦点を当てた物ではなく、今私たちが生きている新しい相互接続の世界を最も考慮していないものでした。
インターネットが他のあらゆる業界に浸透していったように、クラウドは、医療に取り入れられていくと思います。理由はシンプルです。クラウドコンピューティングは、医療提供という点でも、データサイエンティストやデータ処理という点においても、現在直面する人材不足という課題の緩和を支援するからです。
しかし、忘れがちですが、クラウドの普及は、違う側面をもっています。それは、特に医療においては、人の意志決定に影響を与えるという点です。 先進の診療意志決定支援自動化システムは、診療の考え方を侵食しはじめています。通常は、より多くの推奨を単純に医師に示し、それが医師が必要とするかどうかということで、解決されます。
しかし、運営の面では、医療では、そうしたシステムがあるか、ないかが重要になりつつあります。わたしが大きな医療ソフトウェア会社Captain Qualityにいたときに、内部の処理を測定する中でデータの価値を学びました。かつては、測定できなければ、管理はできませんでした。しかし、わたくしの経験では、測定できないことが多くあります。それでも管理しなければならないのです。さらに、(医療では)データ全てからの利益が得られないなかで、毎日意志決定をしているのです。
大規模な組織は、テラバイト規模のデータから意味を読み取るようなデータサイエンティストやアナリストなどの人材が活用でき、データ革命を取り込んで優れた運用を推進することができます。中規模や小規模病院では、そうした革命は、彼らを素通りしてしまいます。市場で多くの需要があるアナリストなどを雇うことができず、運用が改善を可能にするデータの利用ができないのです。
そんな中、クラウド、そして「サービスとして」という考え方は、最小から最大の組織まで、全ての医療プレイヤーの再形成の支援になる可能性があります。
人材不足に関係なく、いかに入手し、いかに表現されるのかの両方を進めるためには、明らかに修正しなければならないプロセスがあります。私たちの医療制度のあらゆる部分のプロセスの非効率さは、今後解決しなければいけない事です。誰もが十分もてないリソース、時間というリソースに対して、よりコントロールできるよう、日々、医療の消費者は、テクノロジーを使うことが解決する力となります。
プロセスを改善するようアクションがとれるようなデータを非常に欲しいているのは、医療業界だけではありません。しかし、医療では、測定しているレベルでなぜ運用しているのかに対する答えを導くプラットフォームが、より重要だということです。
データは溢れていますが、答えは見つからない。技術のコミュニティには、それが求めている答えであるとき、プラットフォームの上にプラットフォームを重ねたいという純粋な誘惑が存在します。現在多くの医療組織が欲するものは、月ロケットの打ち上げではなく、安価で管理ができる安定的で継続的な改善です。
クラウドサービスプラットフォームに「サービス」として提供される機能に付帯する機械学習や人工知能は、システム能力を解放する支援をしますが、より重要なことは、データに基づき提供されることです。悩まされる日々の運用状況を修正できれば、結果を予知できるような、医療を次の段階に進ませることができる処理能力を活用しはじめることができます。
わたしたちの医療業界は、疾病治医療にテクノロジーを活用し、世界をリードしています。パーソナライズ治療は、もはや単なる概念ではありません。わたしたちが生きている世界の即時性によって、かつてこうした診療ソリューションを設計し、処理問題に対応することで、システムを非常に高価なものにしてきましたとのと同じ情熱を傾けることが求められています。しかし、真にその道筋を変えるには、この溢れるデータを利用するための革新的な選択肢を提供する必要があります。また、200床の病院や地域病院がアクセスできる必要があります。そうしなければ、私たちはデータ砂漠のシステムを作り上げることになるのです。
システムが答えを求めるには、技術だけではなく、真の問題を解決するビジネスアプローチが必要です。真の問題は、大きさや場所に関係なく、あらゆる組織から収集された状況データを理解するという人の知能が不足しているということです。
現在、クラウドサービスプラットフォームとそうした問題を解決できるソフトウェアアプリケーションは存在します。そして、現在、それらを専門家と抱き合わせて、真の「サービスとしての答え」の提供を可能にし、全員にビッグデータが利用できるようにしたいと考える組織があるのです。1つ残された疑問は、私たちがそれら導入する勇気があるかどうかです。そしてさらに重要なことは、私たちが得られる答えが、医療の提供を永遠に変えると信じることだと思います。
Mike McGuire(マイク・マクガイヤ)
医療技術コンサルティング会社
G2 WorksのCSO(Chief Sales Officer)。
医療IT企業の立ち上げ、管理、売却の35年以上の経験をもつ。McAuto、McKesson、HBOC、ACS、Allscriptsをはじめ、Verisoft、Holo Solutionなどのスタートアップ企業などの業界リーダでの経験をもつ。