テキサスに
27兆ガロンもの雨量をもたらしたハリケーンハービーにより、米国33の郡で連邦政府による非常事態宣言が出され、750億ドル以上の被害をもたらしました。また、このハリケーンで、約7万人が救助が必要となり、45万人が災害支援を求め、3万人が避難所に避難しました。
こうした惨状の中、1つ停止しなかったことがあります。それは、医療コミュニティが、こうした場面で立ち上がり、避難した人々が医療ケアが確実に受けられるよう必要なことを行うといった貢献をしたことです。医療技術は、こうした尽力において役割を果たし、テキサスヘルスサービス局(THSA: Texas Health Services Authority)は、テキサス南東の住民に対し、そのコミットメントを喜んで示したのです。
THSAにおいて、当組織の使命は、医療情報交換(HIE)、プライバシーとセキュリティの認証、サポートプログラムを提供することで、医療情報の安全な交換を増進、配備、促進させることです。私たちは、テキサス州の1つ1つの医療機関と連携することで、これを行っています。例えば、ヒューストンに休暇で来ているダラスの住民が足の骨折をした場合、その記録を、すぐにヒューストンの医師が参照できるのです。
今年5月、長期にわたったHIEビジネスプランニングプロセスの終了時、HIETexasのクエリベースの基盤をシャットダウンする意思決定をしました。
その3か月後、テキサス州は、これまでで最も破滅的な自然災害の1つに遭遇しようとしていました。ハービーが接近してすぐ、テキサス医療ヒューマンサービスから電話があり、テキサスの住民が医療が必要となると予測されることから、クエリベースのHIEを即座に再開して欲しいと依頼されました。その暴風雨によって、ヒューストン地域住民を避難させることは確かでした。テキサス州のオースティン、サンアントニオ、ダラス、その他の地域に到達すると、ハービーを逃れた住民とその医師たちは、HIEが提供することのできる医療記録へのアクセスが必要となると思われました。
私は躊躇することなく、インターシステムズに連絡をし、すぐにサービスを再開するよう依頼しました。THSA HIEサービスは再開され、地域医療情報交換にすぐに再接続することができました。
HIETexasは、暴風雨の後しばらく稼働をし、継続して患者ケアが確実に行われ、必要なところで、上手く連携を行います。この災害によって、医療データにアクセスする準備があることは、車のエアコンと同じであることが示されました。確実に必要になるまで、決して考えることはないのです。この自然災害で学んだことと、患者のため、そしてHIEのためにこれから最良な道は何かを全て評価する予定です。私は、当組織は、これからも、住民と彼らの医師を接続し続け、医師たちが、重要なケアの決定をする際に必要な情報にアクセスできるようにしていくと信じています。
ハービーの災害以来、水位は下がりました。しかし、これはそれでよいということではありません。ハリーケーンイルマが、何千もの生命を脅かし、さらにハリケーンマリアが襲った。幸いなことは、医療ITインフラが利用でき、自然の力に合わせ、患者は、THSA、医療業界が稼働し、医療記録が適切な時に適切な人に確実に提供できることが確信できれば、患者は安心していられます。
George Gooch
テキサス州の電子医療情報の安全な交換を担う準州政府機関テキサスヘルスサービス局(THSA)CEO。CEOに就任前は、THSAのプライバシープランニング担当ディレクター。医療コンプライアンス専門弁護士で、2011年の立法セッションにおける医療および人的サービスに関するテキサス州上院委員会で政策アナリストとして公共政策を担うことから、この職を開始。ヒューストン・ローセンター大学 医療関連法の修士(法務)。