コミットメントのないエンゲージメント:医療のジレンマ

私の同僚であり友人のリンは、11ものエンゲージメントを有しています。しかし、未だに本当のコネクションを求めています。
「この女性の何が悪いのでしょう」と問い、「彼女自身が悪い」と答えますか。

彼女は問題を抱えています。いいでしょう、彼女がかかる医療従事者たちが、電子的に接続されておらず、彼女は、電子的な連携が必要なのですが、彼らはその約束ができません。

患者エンゲージメントは、非常に注目されています。概念的には、よりエンゲージメントをもつ患者が増えれば、よりよいケアとよりよい結果が生まれると考えられます。医療従事者や健康保険組合は、患者とのエンゲージメントの方法を無数に持ちますが、患者ポータルは、こうした努力の基本となるものです。患者ポータルがあれば、安全なオンライン Web サイトを通して、患者は論理上、新しい患者フォームの記入や、通院予約、検査結果の閲覧、質問などが可能です。

面会

多くの人は、1つ、または1つのポータルをもち、それによって1人または複数の医師へのアクセスができます。こうした場合、患者「エンゲージメント」は、その範囲において制限があり、強固なものでないことは珍しくありません。リンが、今年の始めに予期しなかった「ビッグC」という診断を受けるまでは、これは真実でした。彼女は、それぞれ別のポータルをもつ主治医とアレルギー専門医から、乳腺科外科医、腫瘍専門医、成形外科医、セカンドオピニオンの腫瘍内科医、遺伝子カウンセラー、放射線科医への面会予約を取りました。彼らはすべて、国内最大の癌センターの1つと提携する地域のオンコロジーネットワークに所属していました。

診療依頼

間もなく、新しい医師5名がリンの治療に関わることになりました。彼女はその1人1人と会い、それぞれへの診療依頼が始まると、事物は不安定なものとなりました。彼女の主治医と病院以外では、それぞれの医療施設が個別の患者ポータルを提供していたのです。アレルギーを含む詳細な治療・手術歴を、各ポータルに登録するよう求められました。腫瘍学の「チーム」は、すべての診療を一緒に確認しているという事実に反して、各医療施設は、個別の患者ポータル、個別の患者記録を持ち、異なるコミュニケーションチャンネルを有していました。

分断なく接続され、簡単に理解できる包括的な患者ポータルへのアクセスができる患者は殆どおらず、それにはるか及ばない人が殆どです。現在利用可能な患者ポータルの多くは、「意味ある使用( Meaningful Use )」のクライテリアに合致するために導入されましたが、その拡張には注力されていません。何度も登録が必要で、施設ごとに使い勝手が異なり、使いやすい機能に欠けており、ユーザの不満を高めています。その結果、請求の支払いやスケジュールのように、その使用の満足度、コストセーブ、アウトカムは、あまねく、上手くいっていません。

コミットメントの欠如と壊れた関係

初期の登録と既往歴の入力の他の用途でポータルを活用する医療機関は、ほんの少数でした。彼女は、異なるサイトにログインを強いたポータルには、2回の通院記録、2回の検査結果、1つの治療費請求が掲載されているにすぎません。リンの主治医は、患者との直接的なコミュニケーションにポータルを最も活用する医師でしたが、治療費の請求には使用していませんでした。診断結果、検査予約の確認に、彼女の病院は主治医と同じポータルを使っていましたが、病院への請求と支払は、別のポータルを使っていました。リンの遺伝子検査で、遺伝子の変異があることが分かり、今のネットワーク以外の任意の研究プログラムに参加することを勧められました。これは、まったく別のポータルで、彼女の既往歴や検査結果を電子的に移行する機能はありませんでした。

任意の Cancer Wellness Portal に参加したとき、彼女はブログ掲載をしたいと考えました。彼女は11ものエンゲージメントを持ちますが、彼女のかかる医療機関の統合されたコミュニケーションチャネルという意味では、1つも真のコミットメントがありません。彼女の視点からみれば、こうした医療機関・医療従事者間の関係は、壊れていることが分かります。そして、彼らの間で強固な関係性があるという信頼感を持つことは困難でした。

簡単に書いていますが、実は大きな問題です。今日、統合ケア記録というソリューションがあるからです。米国の医療システムが情報技術によって多くの進歩を成し遂げたにも関わらず、未だに、非常に分断された患者エクスペリエンスを提供しています。電子医療記録はすべてができるわけではありません。医療従事者は大きな絵を描くことが必要です。子を持つ親と最も重篤で慢性病を抱える患者は、必要な時に患者とその関係者が利用できる、連携された完全な医療記録を最も必要としています。これは、また、すでにあるかもしれませんが、こうした完全な医療記録は、関係する一連の医療従事者にも必要です。こうした連携は、移動や食事サービスなど、これまでのケアチームでない者にも、拡張すべきだと思います。

今日、おおよそ1万人のベビーブーマーたちが、65歳に達します。今後19年間は、毎月1万人がその年になると言われています。米国癌協会(American Cancer Society)は、2018年に170万以上の新たな癌のケースが、診断されると推定しています。こうした癌の多くの患者、その他の患者は、複数の医療施設の複数の医師に診療を受け、また複数のポータルにお世話になるのです。ポータルエンゲージメントの問題は、改善される以前に、さらに悪くなるかもしれません。

患者の問題は、患者に関わることをしていません。この問題は、医師、医療組織の本当のコミットメントを得つつあります。EMR、すべてのケアチーム間で相互運用性を確保し、患者に分断のない経験を提供できるエンタープライズポータルを利用可能にすること。この努力が求められています。

 
ギャリー・バニスター 看護師、認定ファミリー・ナース
インターシステムズ シニアアドバイザーであり、上級臨床看護師で、情報学士でもあるギャリー・バニスターは、医療分野で30年以上の経験をもつ。いくつかの医療機関でリーダー的役割を務めたほか医療情報技術にも携り、電子医療記録導入に関する知見をもつ。
 

Gerry Bannister, RN, FNP-C

Gerry Bannister, RN, FNP-C, is senior adviser at InterSystems and an advanced practice nurse and informaticist, with over 30 years of healthcare experience. Her background includes leadership roles across multiple clinical settings and in health information technology, with expertise in electronic health records adoption.

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