
お客様: 大手グローバル投資銀行
市場の成長を先取りするため、注文管理アプリケーションのスケーラビリティと費用対効果を継続的に改善する必要がありました。
InterSystems IRIS®データプラットフォームは、目立たないシステムアーキテクチャでありながら、並行取引分析処理のための大規模な水平スケーリングが可能であるため、興味を引かれました。
毎日、全世界の株式取引の相当な部分を処理する世界最大級の投資銀行が、主要な株式取引管理アプリケーションをインターシステムズのデータプラットフォーム技術上に移行しました。
この組織は、5万人の従業員と1兆ドルを超える運用資産を有しています。 同社の次世代型注文管理プラットフォームは、高スループットと低遅延の電子取引に対するグローバル株式市場の需要に応えるために開発されました。 同社最大のアプリケーションの1つである取引システムは、現在ではクロスアセット取引にも対応しており、注文管理、ルーティング、取引キャプチャ、ブッキング、レポーティング、執行など、1日あたり数十億件もの取引を管理しています。
同システムへの要求は高く、顧客向け数百の取引アプリケーションで使用されているほか、株式取引情報にリアルタイムでアクセスする必要のある数千人の社内ユーザーがいます。 InterSystemsのデータプラットフォームに移行する前、従来型システムの実装にはデータ競合の問題がありました。すべてのクライアントアプリケーションがインメモリデータベースにクエリや検索を行うと、アプリケーションの挿入/更新パフォーマンスとクライアントのクエリパフォーマンスの両方が低下していました。 さらに市場の変動性、スピード、容量、強靭性といった成長トレンドに先んじることができるよう、費用対効果の高いソリューションが必要でした。
課題
「インターシステムズのテクノロジーは、非常に高いデータ取り込みスピードを実現すると同時に、取引データを使用する数百のクライアントアプリケーションからのクエリに対するレスポンスも非常に高速です。 全体として処理能力は3倍から5倍にパフォーマンスが向上し、運用コストを 50%削減することができました」
過去10 年間インターシステムズを基軸とした注文管理システムは、変動性や取引量が多い時期でも、その高い取り込みスピード、安定性で継続的に信頼されてきました。
しかし昨今、市場は拡大し、投資銀行は予想される成長を見越して、最も低い総所有コストを実現するテクノロジーを定期的に評価しています。 2018年、当行は新しい InterSystems IRISデータプラットフォームを含む、様々なデータベース技術を再度検討しました。
InterSystemsの他に、高パフォーマンスでスケールアウトSQLを提供する企業の製品を検討しました。そして再びInterSystemsを選びました」と受注管理部長は振ります。
改善点
InterSystems IRISを利用することで、同行はアーキテクチャを合理化し、パフォーマンスを改善し続け、別々だったレポーティング用データベースを統合した上、さらにコストを削減しています。
「これはインターシステムズが長年にわたって私たちのテクノロジーパートナーであり続けた理由の一つに過ぎません。 私たちがインターシステムズを選んだ理由は、長年の信頼関係、手厚いサポート、そしてテクノロジーのスピードと信頼性です。 耐久性があり、高速で、信頼できるシステムが必要不可欠です。 パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性に対する私たちの要求は、世界で最も厳しいもののひとつですが、我々は正しいデータベース技術を選択したと確信しています」と受注部長は語っています。