トランザクションデータを扱う基幹系システムとデータ分析を行う情報系システムの分断が、意思決定のスピードを阻害してきました。デジタル変革が進む中、刻々と生成される膨大なデータから洞察を得てビジネス上の意思決定を素早く行うことが求められています。すなわち、トランザクション処理をしながら同時にリアルタイムで分析を行うことにより、今起きているビジネスに対する洞察を得て、素早いアクションを行うことです。デジタル変革の実現には、こうしたHTAP(Hybrid Transaction/Analytical Processing)を高速に行う能力が求められています。
ウルシステムズ様による検証
そうした市場のニーズに応え、高度な技術力で戦略的ITコンサルティングを提供するウルシステムズ様が、InterSystems IRISのHTAP性能についてベンチマーク検証を行いました。
- ①高頻度にInsert処理を行いながら、②KeyによるSelect処理/③リアルタイム分析を想定した集計クエリ処理を行う。
- 為替レートを高頻度で受け取り、直近10秒の為替レート平均を市場ごとにリアルタイム算出するユースケースをもとに実施。
- ベンチマーク検証はクラウド(AWS)上で実施。 一般的なRDBMSのベンチマークとして、Amazon Auroraと性能を比較。
検証結果
ベンチマークの結果は、以下の通りです。
InterSystems IRIS の圧倒的なパフォーマンス
トランザクション処理と分析処理を同時に行うHTAPでの性能を比較したこのベンチマークでは、高頻度のInsert処理、KeyによるSelect処理、リアルタイム分析クエリ、いずれにおいても、InterSystems IRISの圧倒的なパフォーマンス性能が証明されました。
「このベンチマークから、超高頻度の更新処理を行いながらもSQLによる検索速度が落ちない、際立ってエッジの利いたデータベースであることが分かりました。例えば、毎秒数万もの注文トランザクションに対して、リアルタイムに分析処理を行わなければならない金融系のサービスなど、RDBMSでは到底対応不可能なシーンにおいては大活躍できるでしょう。マイクロサービス化によりますます厳しいビジネス要件がシステムに求められる中、IRISの圧倒的なパフォーマンスはデジタル変革を加速することでしょう。」
ウルシステムズ株式会社
株式会社アークウェイ
代表取締役社長 漆原 茂 様
InterSystems IRIS について
データベース管理、相互運用性、高度な分析機能をもつ、クラウドファーストな高性能マルチモデル/マルチワークロードデータプラットフォーム。サイロ化したデータとアプリケーションを繋ぎ、機械学習を含む高度な分析機能を備えた高性能アプリケーション開発を支援します。