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相互運用性に向けた指導:ONC および CMS が提案した法律の意味とは(パート3)

パート3: 病院向けのさらなる相互運用

このシリーズのパート1では、医療データ、特に患者データのよりよい交換を要求する ONC (Office of National Coordinator for Health IT)および CMS (Centers for Medicare and Medicaid Service)によって提案された法律について、病院の観点および支払者にとって何をするのかについて述べました。本日のブログでは、医療機関に焦点を当てたいと思います。

病院や救急医療施設は、行政機関の政策として、協調とデータ共有能力の改善を求められる組織ということになります。過去10年以上に渡り、病院や医療機関に対する多くの法律が制定され、彼らのデジタル化を促進してきました。最新の法制定は、これまでこの業界で多くあったほど、驚くべきものではないかもしれません。明らかなのは、CMS の相互運用性促進プログラム(これまで Meaningful Use -意味ある利用-として知られているもの)が、無くなった訳ではないことです。

ヘルスケアエコシステムにいる多くの者が、明らかに問題があると認識し、そうした問題の解決を試みる挑戦を掲げた者もあります。しかし、政府は、未だに協調を強いたり存在しないかもしれない技術の適用へと舵を切る必要があります。この度の ONC と CMS が提案した法律は、相互運用可能なシステムの実現に向けた今の取り組みの最新のものに過ぎません。

進歩という名前の下には、いつも対価があるように思います。何か犠牲を強いるという意味です。おそらく、多くの者にとってよいが、個々の組織としては何等かの犠牲を強いるのでしょう。
初期のブラックパンサー運動の活動家であり作家でもあるエルドリッジ・クリーバーは、” You are either part of the solution or part of the problem (あなたは、ソリューションに加担しているか、あるいは問題に加担している)”と書いています。

この法律は、医療機関にとって何が新しく、何が違うのでしょう。

  • 法を規定する者は、医療データの自由なフローについて懸念しています。”情報のブロック”を防止するために CMS は、医療情報フローをブロックしない「相互運用性の促進」を通して、これを行わない医療機関名を公表すると提案しています。
  • 医療機関はプロバイダ ID(NPPES)のナショナルデータベースを使って、電子的なデジタルコンタクト情報(ダイレクトアドレスなど)を更新する必要があり、変更後30日以内に更新することが求められます。
  • メディケア参加条件として、病院は、患者の入院、退院、転院(ATD)に際しアラートを送る電子通知を導入しなければなりません。
  • 政府は、相互運用性を促進するために認定基準のいくつかを更新しようとしています。大きなインパクトとしては、情報のブロックに対して罰則を規定する可能性があることで、情報ブロッカーと見られる組織に対する罰則も含まれています。詳細情報は、ONC の Web サイトで確認できます。
  • ONC 規則には、病院および医療機関のベンダーは、相互運用の促進を含む複数の CMS プログラムをサポートする FHIR および USCDI をはじめとする新しい標準を採用する必要があることが含まれています。

一般的に、提案されたこの法令は、医療保険機関などの支払者の担当よりも医療機関担当にとってより軽い支援になります。例えば、CMS が提案した電子通知は、予備調査的なものです。なぜなら、これには特定の時間軸が規定されていません。よい意思表示でありますが、導入するには具体性に欠けます。

ベンダーは、顧客に電子通知機能を何年も提供してきました(Healthix はそのよい例です)。これはシンプルな概念ですが、難しいのは、そのメッセージを正しい人にどのように送るかという詳細な部分です。私はまた「アラート疲れ」も懸念しています。多くの通知を追加することは、もちろん有用かもしれませんが、信号以上のノイズを沢山作り続ける可能性があるのです。これは、私たちの手に負えないことです。

私は、今年後半に出されるであろう最終的な法令を引き続き楽しみにしています。これらは、タイムラインの変化を含むと考えており、より詳細な提案が出ることを期待しています。さらにこうした法制が、より医療システムを繋ぎ、業界を進化させることを期待しています。これによって、簡単にデータ共有し、データからの利益を得る事に注力できる道を見つけることができるのです。よりよいケア、より健康な患者、よりコスト削減を可能にするために。

パート1はこちら→
パート2はこちら→

 
リンダ・ロー
インターシステムズ、価値に基づくシステムのシニアアドバイザー。様々な支払いモデル、官公庁、州の医療プログラムなどに、ガイダンスを提供。情報技術、主に医療情報のコンサルティングと運用の分野で、25年以上の経験をもつ。Twitterアカウント @Lynda_Rowe
 

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