主な利点
- 高性能
- スケーラビリティ
- 年中無休の信頼性
Whitbreadグループのホテルおよびレストランの倉庫業務および流通業務を担当するWhitbread Food Supply Chainは、週に30万ケースほどの在庫を1,700件以上の小売店に供給しています。同社のサプライ・チェーン管理システムを強化しているのが、インターシステムズの革新的なポスト・リレーショナル・データベースであるCachéです。Cachéの多次元テクノロジにより、作業を能率的に処理するために必要な複雑なデータの簡単な管理、即時アクセスが保証されます。
インターシステムズのアプリケーション・パートナであるChess Logistics Technologyが、Whitbreadのサプライ・チェーン管理システムをアップグレードしました。その作業は、Cachéを組み込んでWhitbreadの旧アプリケーションを構成し直し、ソフトウェアとデータをより強力なハードウェア・プラットフォームに移行するというものでした。新しいシステムは、Whitbreadの倉庫業務の能率化と単純化をはかる、新たな管理プロセスをサポートするように設計されています。
Cachéは高性能データベースを高速開発テクノロジと結び付けるものであるため、複合アプリケーションに特に適しています。リレーショナル・テクノロジとオブジェクト・テクノロジをシームレスに統合し、Chessのような開発者に、高速かつスケーラブルなアプリケーションを構築するパワーと、それらを迅速に構築する生産性を与えます。
“この新しいシステムのおかげで、当社の倉庫の使い方が変わりました。
在庫の保管、管理方法を単純化することができたのです。”
– Whitbread Food Supply Chain ビジネス・システム・マネージャ
Andy Pickett氏-
Whitbread Food Supply Chainは、Pizza Hut、TGI Friday’s、Beefeater、Brewers Fayre、Whitbread Hotelsを含むWhitbreadグループのいくつかの子会社に製品を供給しており、また以前所有していたパブ・チェーンにも引き続き供給しています。ReadingとSalfordにある倉庫には、必要な食品のほとんどと、飲料や雑貨の一部が保管されています。スループットは百万ケース中3分の1以上で、2つの倉庫の1週間分の作業割合はおよそ60対40です。同社は250以上の供給業者と提携しています。
Chess Logistics Technologyは、長年に渡ってWhitbreadと提携しており、Socretesという、多数の供給業者と複数の子会社に対応するニーズに基づくサプライ・チェーン管理システムを開発しています。このアプリケーションには、倉庫管理だけでなく、仕入れ、供給、顧客への商品の配布をサポートする機能が組み込まれています。
CachéはOBDC、Java、HTMLなどの業界標準と完全に互換性があるため、Chessは、会計システムや注文ダウンロード・システムなどWhitbreadのビジネス・アプリケーションを簡単に統合することができました。アプリケーションの規模に関連する過去の事情により、システムはもともと2台のコンピュータで動作する構成になっていました。倉庫での在庫管理が進化し、子会社ごとに独自の保管場所や入手先を持つようになりました。その結果、複数の子会社で必要な品が5箇所以上の場所で保管されていました。業務査定では、システムの非能率性が強調されています。
“各倉庫を再編して、個々の製品をすべて同じ場所に保管し、
そこから子会社へ供給するようにするというのは理にかなっていました。
しかしこれは、倉庫に物理的な変更が必要なだけでなく、
倉庫管理システムにも何らかの変更が必要なことを意味していました。”
– Whitbread Food Supply Chain ビジネス・システム・マネージャ
Andy Pickett氏-
最も単純な選択肢は、アプリケーションをアップグレードして引き続き2台のコンピュータで運用することでした。コンピュータ・システムを運営している管理サービス・プロバイダと慎重に検討、相談を重ねた結果、Whitbreadは、この際アプリケーション全体を1つのより強力なプラットフォームに移行しようと決断しました。このことは、営利、運営の両面で著しい恩恵をもたらし、アプリケーションの操作や維持がより簡単になりました。
Pickett氏とWhitbreadの同僚たちは、管理サービス・プロバイダおよびChess Logistics Technology独自の開発チームと協力して移行を計画しました。一番の問題は、既存のハードウェアはデュアル・プロセッサ機能であったのに対して、新しいプラットフォームでは4個のプロセッサを使用してより強力なアプリケーションをサポートする形式であったことです。前身のデータベースの基礎となっているテクノロジではこのパワーをフルに活用することはできなかったため、より高度なCachéにアップグレードして、プロセッサが追加されることによる恩恵をフルに受けようという決定が下されました。
Chessは、同社の最新倉庫管理システムであるEmpiricaをベースとした場合にCachéが高い性能を発揮するということに既に気付いていました。Whitbreadも、Cachéのことはよく知っていました。同社のTravel Inn部門のWeb予約および中央予約システムは、Cachéを基に運営されており、Cachéを使用した同じソリューションが最近、250件すべてのTravel Innに展開されて高い評価を得ていたのです。
ユニークな多次元データベースであるCachéは、大容量のオンライン・トランザクション処理アプリケーションのサポートにかけては、旧来のリレーショナル・データベース・システムと比較して著しく能率的です。これは、複雑なビジネス論理が絡んでいる場合に特に顕著です。多数の供給業者や顧客を管理するために必要な複数のデータ・セットを処理できるため、Whitbreadのアプリケーション、そして増え続ける小売組織を支えなければならないというニーズに、Cachéはうってつけだったのです。
Chessの開発者は、Whitbreadの全子会社に共通の在庫を管理するように倉庫管理ソフトウェアを強化して、基礎となる構文をコード変更することにより、既存のデータベースをCachéに変換しました。この作業を完了後、旧アプリケーションから新アプリケーションへ、データを移行しました。新バージョンのSocretesは、複雑なサプライ・チェーンを管理しなければなりません。1,700件の小売店からの注文を処理すると同時に、発注処理や倉庫管理も行うことになります。
Cachéテクノロジの機能の1つに、多次元データ・サーバがあります。多次元とは、いくつでも必要なだけのパラメーターを使用してデータをインデックス処理できるということです。これによって、リレーショナル・テクノロジを使用した場合よりも内容豊富なデータ・モデルに対応でき、複雑なデータの保管やアクセスをより高速な方法で行うことができます。これは、高度でスピードが重視されるこのようなアプリケーションには不可欠な特長です。
供給業者に対する製品の注文は、EDI、電子メール、ファックスを組み合わせて行います。2つの倉庫を通過する在庫の多くはクロス・ドッキングされますが、残りは冷凍、冷蔵、室温のいずれかで保管されます。各小売店は、決められた時間に注文を行うことで、作業スケジュールに協力します。Socretesに保存されている情報を使用して、電話をかけてきた担当者に在庫状況を知らせることができます。システムによって生成されるピッキング・リストは、納品のまとめに使用します。ほとんどの小売店では、納品は週に3回ですが、売れ行きの良い店舗の場合は毎日納品しなければならない場合もあります。
Socretesで生成される情報を使用して電子請求書が作成され、社内のコンピュータ・システムを使用して該当する請求先に対して発行されます。倉庫の運営は休みなく続くため、信頼性が不可欠です。これらの運営をサポートすることによって、Socretesはエンタープライズ・ソリューションに近づいています。
現場でのサポートは、Whitbreadの管理サービス・プロバイダが行い、このプロバイダが、関連するクエリーをChess独自のサポート・スタッフに渡します。具体的な開発やサポートの問題については、ChessのスタッフがWhitbreadのIT部門と直接協力して作業します。
「Chessとは良い関係を保っており、すばらしいサービスを提供してもらっています。」と、Pickett氏は述べています。
Chess Logistics Technology Limitedは、15年以上に渡って物流、流通アプリケーション用のソフトウェアを提供しており、この分野のスペシャリストとして認められています。同社は、米国内外の多数の企業を顧客として抱えています。