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オプタラート社は、インターシステムズの ソフトウェアを採用し、疲労に係る労働災害防止に貢献

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疲労は、特に、道路輸送や鉱山業において、労働災害の主な原因となっています。オーストラリア政府の統計によると、大きな衝突事故による保険金請求の半数以上が疲労が関係しており、露天採掘業界で発生しているトラック輸送時の事故のほぼ3分の2が運転者の疲労に直接係わっています。

オーストラリアに拠点を置くオプタラート社は、疲労管理技術における世界的なリーダーであり、同社が開発した画期的なアプリケーションは、世界有数の採掘企業および輸送企業で利用されています。このシステムでは、運転者の目とまぶたの動きを追跡し、運転者自身が自覚する前に疲労を検出します。疲労を検出すると、運転者にすぐに警告するほか、レポート作成や進行中の調査用として保存が必要な大量のデータを生成します。
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主要な利点

  • Webパフォーマンス
  • 迅速なアプリケーション開発
  • リアルタイムのビジネス・インテリジェンス

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このオプタラート社のシステムでは、赤外線を使用して目とまぶたの動きを検出します。運転者は、サングラスに似たオプタラートめがねを着用します。このめがねのフレームには赤外線の送受信機が取り付けられています。また、小型コンピュータも搭載されており、データをデジタル化してオプタラート車両システムに送信します。

オプタラート車両システムで赤外線の受信データを監視し、疲労の兆候があれば視覚と聴覚で運転者に警告します。「オプタラートは、運転者自身が自覚する前に眠気を予知できる、科学的に立証された唯一のシステムです」と、オプタラート社の業務開発責任者であるロブ・チャップマン氏は述べています。

記録したデータからオプタラート eレポートでさまざまなレポートを生成し、リスク管理などの目的に使用できるサービスがオプションとして用意されています。オプタラートは、作業員の保護、リスク管理の強化、注意義務や一連の責務規定の順守など、企業支援を行います。

オプタラート社の技術は、マレイ・ジョーンズ博士の14年間の研究から生まれました。ジョーンズ博士は、メルボルン(オーストラリア)のエプワース病院に睡眠障害科を創設した理事で、またオプタラート社を創設した役員であると同時に主任研究員でもあります。同社の製品は、2006年に初めて発売されました。

レポート作成アプリケーションを継続的に開発する上で同社が直面した課題は、システムで収集するデータの量でした。警告やエンジンの始動と停止などのイベントのほか、目の動きに関する未処理データを記録するには、現在のところ、運転者1人について1時間に約2MBの記憶容量が必要です。この必要な容量は、車内温度や標高など、記録する情報を今後追加することによって増加します。

ビジネスインテリジェンスのクエリをリアルタイムで処理する、高パフォーマンスデータベース

チャップマン氏は次のように述べています。「業務規程を改善するために管理対象となるデータは膨大です。運転者はどのくらいの間隔で休憩するのでしょうか。勤務表はどのような効果があるのでしょうか。企業はすべて、標準の疲労対策規程を導入していますが、その規程では運転者個々人は考慮されていません。その情報を提供するレポート作成システムを構築する必要がありました」

当初、データの分析に使用していたオプタラートシステムはマイクロソフト社のAccessに基づいていましたが、増加するデータ量と分析の複雑化に対処するには明らかに力不足でした。

オプタラート社がソフトウェアをサービスとして提供することにした段階で、膨大な量のデータを処理し、レポートを迅速に生成する高パフォーマンスデータベースが必要であることは明らかでした。データマイニングやデータウェアハウスへのデータ抽出に伴うオーバーヘッド無しで、ビジネスインテリジェンスのクエリをリアルタイムで処理し、開発スタッフが可能な限り簡単に変更や新機能の追加を行えることも重要でした。「多次元XMLデータを処理でき、高品質のレポート作成およびメールスケジューリング機能を持つ、実績のあるWebデータベース管理システムが必要でした」と、チャップマン氏は語っています。また、そのシステムは、高速で柔軟性があり、拡張性が高く、堅牢でセキュリティの面で安全であることも重要でした。「私たちは個人投資家による株式非公開企業です。判断を誤るわけにはいかず、もし判断を誤れば事業から撤退せざるを得ません」

競合データベースソリューションの検証、輸送業界向けに開発されたSaaS(サービスとしてのソフトウェア)アーキテクチャのテスト、およびインターシステムズの既存顧客との討議の後、オプタラート社は、世界中の顧客から生じる、膨大な量のデータを管理するために、InterSystems CACHÉ®を選択しました。

疲労管理データを集約する、グローバルなWebベースのシステム

高性能オブジェクトデータベース CACHÉが要件を満たす唯一のソリューションであると判断したオプタラート社は、SaaS企業を目指して、新しい技術基盤の機能を基に、ビジネスモデルの再構築に着手しました。

同社では、CACHÉを使用することにより、グローバルなWebベースのシステムを作成して、疲労管理データを収集し、レポート作成と調査に利用し、さらに、採掘業および輸送業の顧客のさまざまな要件を満たすクラウドサービスを提供することが可能になりました。

チャップマン氏は次のように述べています。「インターシステムズの技術を採用することにより、オプタラート社のビジネスモデルを転換し、SaaS企業を目指せるようになりました。単に製品を販売する企業から、疲労管理の面で顧客を支援するサービスを販売する企業へと変貌を遂げたのです」

オプタラート社の新しいビジネスモデルでは、付加価値サービスによる増収を図る一方で、基本的な疲労管理ソリューションのコストを抑え、顧客基盤を拡大できます。

「CACHÉを利用することによって、加入契約ベースのシステムを作成し、さまざまな顧客に合わせてレポートの詳細度を設定できます。月次の一般概要レポートのみが必要な顧客もいれば、地域間の動向、比較など詳細情報が必要な顧客もいます」と、チャップマン氏は述べます。

わずか80日間で開発された、新しいWebレポートシステム

CACHÉの迅速な開発環境により、オプタラート社と開発パートナーであるインテグレーテッド・ソフトウェア・システム(ISS)社は、プロジェクトの開始から第一号の顧客が使用開始するまで、わずか80日間でオプタラート eレポートという新しいWebベースのアプリケーションを構築しました。CACHÉの使い勝手の良さと、開発スピード、柔軟性によって、オプタラート社は、高額な開発コストを負うことなく、現在進めている事業強化対策に取り組むことができました。

これまで、データはオプタラート車両システムからUSBメモリで転送していましたが、現在はCACHÉによるリアルタイムの無線データ転送により、実現しています。これによって、リアルタイムに疲労管理データの分析と監視を行えるだけでなく、多くののトラックすべてが同時に乗務シフトを終了したときに生じる可能性のあるボトルネックを回避することも可能になります。

オプタラート社は、将来を見越して、InterSystems DeepSee™を使用したビジネスインテリジェンス機能の導入を目指しています。これによって、すべての顧客について数年にわたって記録されたすべてのデータをリアルタイムで分析できるようになり、今後のサービスの増強や付加価値利益の機会創出が望めるようになります。

ライブデータを車両間で送受信することにより、システムの組み込みアルゴリズムですら示すことのできない、運転者の疲労が蓄積しつつある、といった特定の状況下で、リアルタイムの警告を通知することができます。

その第一歩が、リアルタイムのビジネスインテリジェンスソフトウェアであるDeepSeeです。DeepSeeを使用すると、ユーザの総合的なパフォーマンスをオプタラートで監視できるリアルタイムのダッシュボードを作成できます。次にオプタラート社が計画していることは、輸送会社の管理室から個々の運転者に関するアラートを確認できるようにダッシュボードを直接ユーザに配信し、トラックの車内ですべてが順調に進んでいることを無線で確認できるようにすることです。

「当社は小さな企業ですが、大きく成長しようと努めており、インターシステムズ社がそれを支援してくれるものと信じています」と、チャップマン氏は語ります。

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