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インテックとインターシステムズ、 札幌ハートセンターに「医療データ連携プラットフォーム」を導入

医療機関におけるDXを支援し、医療の質の向上、病院経営を支えるデータ利活用を実現

Sapporo Heart Center DX story

 
インターシステムズジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、日本統括責任者:林雅音、以下インターシステムズ)および、TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:北岡隆之、以下インテック)は、共同で、医療法人札幌ハートセンター(以下札幌ハートセンター)に、「医療データ連携プラットフォーム※1」を導入したことを発表します。


背景
札幌ハートセンターは、心疾患治療の専門病院として北海道全域の患者様に高いレベルの医療を提供し、電子カルテシステムや医療会計システム、調剤支援システムなどの多数システムや医療機器を導入しています。しかし、その多くが独立稼働しているため、医療スタッフは必要な患者情報の確認のために当該システムのある部門まで移動し、手書きで転記を行う必要があるなど、業務の効率性に課題がありました。

そこで札幌ハートセンターは、医療スタッフが治療に専念できる働きやすい環境を作ることを目的に、2020年1月にDX(デジタルトランスフォーメーション)基本計画を策定しました。計画には、院内システムを柔軟に連携、拡張することに加えて、将来的には地域医療データを連携することも含まれていました。それらを実現するため、インターシステムズの「InterSystems IRIS for Health™」および「InterSystems HealthShare® Health Connect」を用いてインテックが「医療データ連携プラットフォーム」を構築し、2020年10月より運用を開始しました。

Intec+Sapporo Heart Center Data Platform image
医療データ連携プラットフォームイメージ

導入効果

  • 業務効率化による医療安全の向上に貢献 院内システム、医療機器全体を連携して最適化したことで、病院内のどの端末からもリアルタイムに必要な患者情報が共有できるようになりました。これにより、医師や現場スタッフの業務効率が向上し、患者様との対応時間が増え、医療安全※2の向上につなげることができました。
  • 病院の経営環境の変化と医師や現場スタッフのニーズに迅速に対応 医師や現場スタッフからデータ活用のためのシステム改修ニーズがあっても、「医療データ連携プラットフォーム」導入前は1案件につき3か月程度の時間がかかっていました。導入後は、従前の1/3程度の時間と1/2のコストで対応可能になりました。
  • ITシステムの品質が向上 院内システムに障害が発生した場合、従来は個々のシステムが複雑に連携しているため原因の特定と解決に時間を要していました。「医療データ連携プラットフォーム」導入後は、システム接続に関わる障害をピンポイントで特定できるようになり、医療業務に影響を及ぼす時間が短縮されました。

札幌ハートセンター臨床研究/University of Hawaii Cancer Center, Cancer Epidemiology Program岡田 悠偉人先生からの「医療データ連携プラットフォーム」導入へのコメント
「今回のプロジェクトで一番の効果は文化の更新でした。『DX=システム+組織改革+文化』、つまりDXは文化のマネジメントで、私たちはDXを行った結果コミュニケーションがよくなり、組織の透明性が高くなりました。その結果、10か月で院内システムのインフラ、データセンター、基盤を構築し、18の部門システム、スマホベースの電子カルテを導入することができました。日本における医療DXはまだモデルが少ない中、同じ思いを共有してくれたインテック、インターシステムズのメンバーがワンチームで共に考え、悩み、対応してくれたことが成功につながったと考えています。将来的にはInterSystems HealthShare を活用して、道内の病院と検査値や薬などの医療情報を連携できるようにしたいと考えており、インテックとインターシステムズにはさらなる協力を期待しています」

今後の展開
インテックおよびインターシステムズは、引き続き協力体制を強化し、札幌ハートセンターのDXを支援していきます。また、現在コロナ禍で逼迫している医療現場の状況も念頭に、同じような課題をお持ちの医療機関へ「医療データ連携プラットフォーム」の構築や、地域医療のデータ連携などを行っていきます。

※1 医療データ連携プラットフォーム:院内システム、医療機器全体を連携し、各システム、機器のデータを蓄積、特定ベンダのシステムに依存することなく、データを活用するためのプラットフォーム
※2 医療安全:医療事故や紛争を起こさないための方策とともに、患者及び医療従事者の安全に取り組むこと

 

InterSystems IRIS for Healthについて
InterSystems IRIS for Healthは、医療データから価値を抽出するために開発された世界初で唯一のデータプラットフォームで、医療業界の次世代のブレークスルーアプリケーションの迅速な開発と展開を可能にします。詳細はこちらをご覧ください。

InterSystems HealthShareについて
InterSystems HealthShareは、医療連携ソリューションのためのスイート製品で、医療機関、保険機関、患者、ソシアルケア、健康サービス、研究者などの医療関係者の大きな課題である分散されたデータを、集約、統合、共有し、長期に渡る健康・医療記録の統合ビューを提供するための製品です。詳細はこちらをご覧ください。

札幌ハートセンターについてhttps://scvc.jp
患者さんに優しく、患者さんを断らない、患者さんに最先端の医療技術を。患者さんを心臓の病気で死なせない、それが私たちの思いです。
当クリニックの職員は「患者さん第一のサービス」を提供できるよう、自己研鑽することを忘れません。それは患者さんはもちろん職員も幸せになれる病院であるために一番大切なこと。すべては100年続く病院のために。

インテックについてhttps://www.intec.co.jp/
お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。

インターシステムズについてhttps://www.intersystems.com/jp/
インターシステムズは、医療、金融、ロジスティクス分野における非常に重要なデータを扱うためのデータテクノロジーを提供するリーディング・プロバイダーです。インターシステムズのクラウドファーストデータプラットフォームは、世界中の大規模組織の相互運用性、スピード、拡張性の問題を解決しています。そのサポートは高く評価されており、80カ国以上の顧客やパートナーに24時間365日、卓越したサービスを提供しています。1978年に設立されたインターシステムズは、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置く株式非公開企業です。世界25ヵ国に拠点を構えています。インターシステムズジャパンは2003年に設立され、日本におけるインターシステムズ製品の販売およびサポートを行っています。

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