Skip to content
インタ―システムズ製品やソリューション、キャリアの機会などについて、検索してご覧ください。 結果には、開発者コミュニティ、製品ドキュメント、教育ウェブサイトからのコンテンツ、InterSystems.com サイトが含まれます。

Baystate Healthは地域社会への奉仕でいかに魔法を見いだしたか

Baystate Healthは地域社会への奉仕でいかに魔法を見いだしたか

米国マサチューセッツ州西部の医療機関Baystate Healthでは、患者を支援するために革新的な技術が舞台裏で働いている様子を指す言葉があります。「物事がオートマジックに(魔法のごとく自動的に)起こっている」というものです。

https://www.intersystems.com/isc-resources/wp-content/uploads/sites/24/Woman_at_Laptop-300x165.jpg

最良のケースでは、オートマジックは、検査結果の提供だけでなく、患者と臨床医のエンゲージメントの促進をも目的として構築された患者ポータルの原動力として機能します。予測分析では、健康に関する特定の社会的決定要因が原因で健康リスクを抱えている人を特定するのにオートマジックが利用されます。さらに、3つの地域病院に1,000の病床を持つ統合医療提供ネットワークであるBaystateに診療予約をした患者が予約日時に現れない可能性があるかどうかも判定できます。

Baystate Healthの患者および集団健康技術担当ディレクター、Ken Riley氏は、 インターシステムズ主催のバーチャルリーダーシップカンファレンスで次のように語っています。「いうなれば、このマジックは、患者と顧客に対応するフロントエンドと、医療機関に対応するバックエンドの両方で起こらなければなりません。要するにイノベーションとは、ボタンを押すだけで医療行為を開始し、仕事を完了できるという概念なのです」

患者ポータルや予測分析などのテクノロジは、患者コミュニティに貢献することを目的としたものであり、その患者コミュニティの満足度がBaystate Healthに貢献することになります。そしてこのすべてが、データサイエンティストを雇うことなく実現可能です。その方法は次のとおりです。

コミュニティメンバーとの協力により再設計され、インターシステムズのHealthShare Personal Community上に構築された患者ポータルは、他に類を見ない医療体験を実現することを目指しています。患者は臨床医にメッセージを送ったり、薬局の処方箋を要求したり、COVID-19などに関連する健康状態について確認したりすることができます。

開発中に患者から、患者をケアの中心にしてほしいという要望が寄せられました。そこで、Riley氏とBaystate Healthのチームは現在、患者が特定のデータにタグを付けることで42 CFR 2※1に関連する情報をリアルタイムで編集できるシステムの構築に当たっています。また、オーダー/結果フィードを介してACO(Accountable Care Organization)パートナー間でケアプランを処理および承認できるケアプラン管理プログラムの作成にも取り組んでいます。

さらに、Baystateのチームは、「患者によって、患者のために」設計されたUIを備える患者ポータルを構築して、患者とのエンゲージメントを強化し、患者中心の対話操作を促進しています。ユースケースの一例を挙げてみましょう。メディケイドのACO医療機関と地域の医療情報交換組織が、48時間以内にケアに同意することを患者に求めた場合、Baystateはこの情報を患者ポータルにプッシュすることができ、電話や来院よりも十分な理解が得られます。これら3つの取り組みをすべて統合し、患者が自身のケアプランを患者ポータルを介して承認/不承認できるようにすることが、4年越しのビジョンの最終的な到達点です。

現在、どのような結果が得られているでしょうか。この1年間で患者のほぼ80%にあたる8万人がポータルを利用しました。

一方、予測分析では、Baystate Healthの臨床医の能力があらゆる面で強化されつつあります。
Riley氏は次のように語っています。「長年の懸案事項だった、優れた医療体験の提供を真に実現する予測モデルを作成できるようになりました。世界のAmazonやGoogleのようなサービスが既に達成していることを、医療システムは今まさに達成しようとしているのです」
健康の社会的決定要因に関するデータは、患者に影響を及ぼすあらゆる要因を理解するのに役立ちます。そしてこれが、アクセスを拡大し、結果を向上させるための基盤となります。患者用テクノロジから収集されたデータから、どの患者が血圧測定用カフモニターを使う可能性があるかがわかるため、高血圧患者は限られたリソースから最大限の価値を得ることができます。

しかし最も驚くべきことは、Baystate Healthのテクノロジパートナーのおかげで、このイノベーションのすべてがBaystate Health内にデータサイエンティストを置かずに達成されていることです。これもまたオートマジックの効果の例です。

医療機関において社会的決定要因データを一体化して統合臨床ケアを提供する方法については、 こちらをご確認ください(英語)

*1: 米国連邦政府が規定した物質使用障害に関する個人情報保護規制


この記事は、HealthShare Connections News Flash No.6(2021年6月21日)に掲載されたものです。

あなたが好きかもしれない他のサクセスストーリー

インターシステムズと、英国の国民保健サービス(NHS)は、モバイル診察プラットフォームをリードする eConsult とのパートナーシップにより、プライマリーケア、救急医療、外来医療の提供と効率性を向上させる
eConsult社は、InterSystems IRIS for Healthを利用して、英国NHSにおけるプライマリーケア、救急医療、外来医療の提供と効率性を向上させています。
ブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズ
課題 証券会社 150 社とウォール街のほぼすべての銀行におよぶブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズの顧客は、あらゆる方面から入ってくるデータ量の増加という課題に直面していました。従来のソースに加え、IoT デバイスやソーシャルメディアなどの新しいソースからもデータが流入してくるからです。
ベルギー 公的社会福祉事業
ベルギーにおけるInterSystems IRIS for Healthによるデジタルヘルスケアの変革
中東の民間病院グループが、患者の自宅に病院をお届けしています。 診療チームは、患者をモニターするために家庭用機器を使用し、スマホアプリを使用して、機器と患者が作成したデータをEMRに配信しています。 バーチャル往診を行う医師や看護師は、使い慣れたソフトウェアを使って必要な情報をすべて入手し、最適で個別性の高いケアを行うことができます。
クラウドファーストの最新インフラがデータのサイロをなくし、ビジネス全体の可視性を向上させる
大規模な医療提供システムにとって、ソフトウェアの拡張性は非常に重要です。 組織が成長するにつれ、医療ITシステム間でデータを分断なく流し、統一された診療記録を提供し、診療の連続性を考慮した分析を行うことが必要になってきます。 しかし、第一世代のデータ共有イニシアティブの多くは、アクセス、拡張性、性能などの基本的な技術課題に対処できていません。
InterSystems in Healthcare
インタ―システムズ製品およびパートナーソリューションの先進ユーザー事例をご紹介しています。
月刊新医療2022年9月号 掲載記事
2022年7月1日、インターシステムズジャパンは、「第26回医療情報学会春季学術大会 シンポジウム2022 inせとうち」にてランチョンセミナー「FHIRを用いた臨床研究における医療情報活用」を共催した。演者は太田恵子氏(大阪公立大学医学部附属病院 臨床研究・イノベーション推進センター)、座長は木村映善氏(愛媛大学大学院医学系研究科医療情報学講座 教授 兼 医学部附属病院医療情報部 部長)が務めた。テーマとなったHL7 FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)は、医療情報交換の為の次世代標準フレームワークとして注目が集まっており、同ランチョンセミナーにも多くの参加者が来場した。ここに同セミナーの講演内容を紹介する。