Business 360 の概要
金融機関では、分散した企業データを完全、正確、かつ最新の状態に保つことで、組織内のビジネスユニットが、協力、競争、顧客サービス、意思決定の方法を変えることができると、長い間認識されてきました。 しかし、データ主導の組織になることは、ビジネスリーダーが予想するよりもはるかに複雑で、重要なビジネスニーズをサポートするために適切なデータを提供することは、ますます困難になってきています。
InterSystems® は、ビジネスリーダーとそのチームが企業データの 360 度ビューを最大限に活用することで、デジタルかつデータ主導のアプローチへの移行を可能にし、以下のような幅広いメリットを提供します。
- 意思決定支援を改善
- コンプライアンス向上
- リスクマネジメントの強化
- 売上げの増大
- オペレーション・レジリエンスの強化
- イノベーションの加速
課題
金融機関では、ビジネス遂行に必要なデータを完全、正確、かつ最新の状態で取得することに苦労しています。 より多くの製品、サービス、ビジネスプロセスがグローバルにデジタル配信されるようになり、かつてないほど多くのデータが生成されています。
複数の部門を横断しサイロ化したシステムは、一貫性がなく、ばらばらで解釈が困難なデータを生み出すことがよくあります。 このような問題は、企業がアプリケーションやデータソースを増やし続け、新しいユースケースをサポートするというユーザーからの要求が高まるにつれて、さらに深刻になっています。
多くの企業が、データ管理、セマンティックレイヤー、データパイプライン、データ統合、分析など、バラバラのテクノロジーに依存した複雑すぎるデータインフラを構築しており、情報や洞察をタイムリーに、解釈・共有しやすい形で得ることが困難になっています。
こうしたことが、企業が市場環境の変化に適応し、重要なビジネス機会を生かし、業界の規制変化に対応し、財務データに関するリスクと意思決定を正確に理解することを困難にしています。
ソリューション
InterSystems Business 360 は、あらゆる規模の金融サービス企業に対して、異種データのサイロから情報を解放し、コラボレーションを促進し、事業部門の管理者が組織全体からより優れた洞察にアクセスできる、より優れた、より迅速かつ容易な方法を提供します。
このソリューションは、新しい革新的なアーキテクチャアプローチ、スマートデータファブリックを用いて、必要に応じてソースシステムから情報に接続しアクセスする統括かつ無停止レイヤーを提供しています。 このソリューションは、複雑なデータ環境に最適で、エラーや機会損失、古いデータや不完全なデータに基づく意思決定につながる遅延を排除します。
このソリューションは、オンデマンドで組織内外の既存のシステムやサイロからデータにアクセスし調和させ、情報が最新かつ正確であることを保証します。
履歴データとリアルタイムイベント統合し、データレイク、データウェアハウス、静的レポート、ダッシュボードなど、これまでの手法の限界に対応するため、ビジネスユーザーにセルフサービス型の分析機能を提供します。
InterSystems Business 360 は、企業内のドメインや機能を横断するデータに着目し、事業部門のユーザーやデータスチュワードが、分析や洞察に必要なデータにアクセスできるようにします。 これにより、取引アクティビティ、顧客、地域、リスク、資本、運用資産など、複数の領域を360度見渡すことができる真の総合ツールとなります
静的なダッシュボードとは対照的に、セルフサービス型の分析機能では、ビジネスユーザーが自由にデータを探索し、その場限りの質問をし、最初の発見に基づいて追加のクエリでドリルダウンすることができます。 企業は、高度な分析や機械学習をインタラクティブなダッシュボードやレポート画面に取り入れることで、さらなる洞察を得ることができます。