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病院や部門の壁を越えて臨床医にアラートを発信:
大学病院プリマスNHSトラスト

大学病院プリマスNHSトラスト(UHP)では、InterSystems HealthShare® Health Connectを活用して、複数のシステム間での重要なデータフローを強化し、臨床医へのアラートの発信と、病院内でCOVID-19の診断を受けた患者の管理に役立てました。SARS-CoV-2ウイルスの検査を受けた患者を表示する病床管理システムSalusを活用し、パンデミックに迅速に対処してきたのです。

検査が実施されて陽性の結果が出ると、臨床医と病院職員にリアルタイム自動患者アラートシステム(RAPA)から適宜通知が送られ、患者を適切な病棟に移して的確な医療を提供できます。トラストでは現在、患者が救急科に入院したり、指定された処置を受けたとき、あるいはすでに入院中の患者に症状が現れたときに、必ず患者の検査を実施しています。陽性の診断を受けた患者は全員、トラスト内の特別な隔離病棟に移されます。これは、COVID-19と診断された入院患者と接触したり同じ病室にいたりした他の患者の検査を迅速に実施するためにも役立ちます。

さらにこのトラストでは、患者に実施したCOVID-19の検査に関する統計もリアルタイムで提供されます。これらの統計は、パンデミック発生時の疾病の追跡、監視、報告のためにきわめて重要です。

Alerting Clinicians Across Hospitals Departments - Image 1
Salusの患者一覧ビューとステータス

Salusでは、部門別のシステムでは提供されないような、リアルタイムの患者情報を表示できます。こうした機能は、別々の病棟に勤務する臨床医にとって特に重要です。顧問放射線科医師のMac Armstrong氏は次のように述べています。「最も重要なことは、私たち臨床医が最新の情報を確実に入手できることです。これまで以上に、検査結果をいつまでも待っている余裕がなくなってきたのです。」

UHPはさらに、より幅広い地域の患者が対象となるよう、Salusとアラート機能を拡張しました。たとえば、近隣のナフィールド病院(パンデミック発生時にNHSのために医療を提供してくれた私立病院の系列)に入院している患者や、Livewell Southwestが運営している地域病院の患者です。

医療グループ改善リーダーKathryn Taylor氏は次のように述べています。「SalusシステムとCOVID-19のアラートは、私たちにとってかけがえのないものです。複数の施設の患者の居場所を一目で確認して、すべての医療提供者の安全を可能な限り確保しながら迅速に対応することができるからです。このパンデミックで、テクノロジと技術チームが前線医療を強力に支援できることを実感しました。」

Alerting Clinicians Across Hospitals Departments - Image 2
病棟でのSalusの使用に関する概要

Livewell Southwestのデータおよびシステム開発リーダーAllison Cragg氏は次のように述べています。「このシステムを立ち上げるためにLivewellとUHPの間で行った共同作業は、とても充実していました。Salusは素晴らしいツールです。関係するすべての地域で導入が進むことを願っています。」

UHPの統合およびソリューション設計者Sue Bracey氏は次のように述べています。「UHPの統合チームは、UHPの仲間やLivewellと密接に連携し、病床管理システムSalusを地域病院での使用に向けて短期間で開発することができました。InterSystems HealthShare® Health Connectを革新的な方法で使用することにより、担当区域全体でのリソースの可視性を高めることができ、COVID-19の患者の現在の病状をはじめとする情報をリアルタイムで提供して患者の引き継ぎと治療に役立てることができました。」

大学病院プリマスNHSトラスト(UHP)は、英国の南西半島最大の病院で、二次および三次の総合医療を提供しています。UHPが二次医療の提供を担当する地域の人口は450,000人で、さらに広域にわたる半島の住民およそ2,000,000人がUHPの専門医療サービスを利用しています。この地域の住民の特徴は多様性があることで、農村部と都市部、富裕地域と貧困地域の格差があり、健康や生活に関して住民が期待していることにも大きな開きがあります。

www.plymouthhospitals.nhs.uk

 


この事例は、こちらからもご覧頂けます(英語)-2020年7月10日-HealthShare Connections News Flash No.3: COVID-19 Pandemic newsletter

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