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顧客
株式会社 ビーイングホールディングス
課題
消費者需要の多様化やEC市場拡大、人材不足など物流業界の諸課題に対応可能な新しい物流システ ムの構築
結果
InterSystems IRISを中核基盤に6つのシステムソリューションを持つ総合物流システム「Jobs」を開発

取引先も魅せられた
ロジスティクス変革システム「Jobs」
その中核基盤に選ばれたInterSystems IRIS

 

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「運ばない物流」をコンセプトに、常にロジスティクスの生産性・経済性・効率性の向上を追求する株式会社ビーイングホールディングス。主要なシステムを自社開発している同社では、高速な InterSystems 製品との出会いにより基幹システムの全面刷新を決断。それはInterSystems IRISを基盤とした総合物流システム「Jobs」へと結実し、同社の業務を変革しただけでなく、取引先に請われて外販されるまでになりました。

 

自社開発で物流品質向上を追求する中、生産性管理に着目

消費者のもとに商品を届ける、そのラストワンマイルを担うのは物流です。株式会社ビーイングホールディングスは、石川県に本拠地を置く、全国ネットワークのサードパーティロジスティクス企業です。
2020年12月に東証二部に上場、2021年には創業35周年を迎えました。コンセプトは「運ばない物流」。同社は単に、商品を運ぶだけではありません。常にロジスティクスの生産性・経済性・効率性の向上を追求しているのが特長で、そのためシステムも基本的に自社開発。非常に速いサイクルで物流品質の向上を図り続けています。

物流事業は、多彩な業務から成り立っています。構内作業と呼ばれる物流センター業務もその一つ。たとえばシールピッキングは、配送先が印字されたシールをカゴ車や商品に貼付していく作業です。同社では常々、こうした作業の生産性をスタッフ単位で測りたいと考えていました。5名が600枚のシールを2時間で貼り終えた、というだけでは個々人の実績がわかりません。そのため、スタッフアサイン時に正確な作業見積もりができないのが問題でした。そこで、物流センター内にボタン機能を搭載したiPad端末を置き、作業開始・終了時にスタッフに押してもらうようにしたところ、みごとに作業実績の見える化が実現しました。生産性管理システム(Productivity Management System、以下PMS)の誕生です。これがさまざまな作業の生産性計測に用いられるようになりました。この仕組みは勤怠管理システム(以下、PMS 勤怠)とも連携されました。これによって勤務シフト・時間外労働の管理が大きく向上しました。規定勤務時間を超えそうなスタッフがいると、システムからマネジャーにメールでアラート通知。マネジャーがそのスタッフと調整して退社を促すという運用に変更した結果、計画外の労働時間管理体制がスムーズに改善されました。PMS勤怠が働き方改革を実現したのです。

 

相互運用性、言語サポート、EDI対応を評価してInterSystems IRISへ

このPMSやPMS勤怠のデータプラットフォームとして用いられているのが、InterSystems IRISです。同社には以前から基幹システムの全面刷新計画があり、その中核基盤に抜擢されたカタチでした。株式会社ビーイングホールディングス 事業開発部 部長 北川徹也氏は、導入の経緯を次のように語ります。

「当社の経営陣が、取引先のシステムで動くのを見たのが出会いです。そのレスポンスの速さに感動し、当社の基幹システムもこれで動かしたいと考えました。その最初のプロジェクトが PMS。約半年で開発し、2018年4月に本稼働させました。そしてPMS勤怠を追加開発しながら、半年ほどで全国のセンターに展開、今では40以上の事業所で2つのシステムが稼働しています」

その後、IRISを基盤にした基幹システム刷新の構想は、配送管理システム(Transportation Management System、以下TMS)、バース管理システムへと展開し、今後は倉庫管理システム(Warehouse Management System、以下WMS)、予測システムへと展開される予定で、Jobsと名づけられた6つのシステムソリューションを擁する総合物流システム全体へと拡張していく予定です(図1)。

Jobシステム領域

このうち、PMS、PMS勤怠、TMS、WMS、BMSは、InterSystems IRISにより相互連携されています。
実は、PMSは当初、InterSystems Cachéで開発され、InterSystems IRIS へは全国展開の途中でアップグレードされました。その理由を北川氏はこう語ります。

「3つポイントがあります。1つめは相互運用性です。監視と管理の機能があり、『Aというフォルダにデータが来たらこのプログラムを動かして取りこむ』といったことが、追加開発なしに実現できます。IRISを使うとそういうプログラムを別途開発する必要がありませんでした。
2つめは多様な言語サポートです。今後AI 活用を進めていきたいので、当社としてはPythonなどとネイティブで連携できるのは助かります。
3つめはEDIの送受信機能です。流通小売業界のEDI標準仕様である流通BMSの通信プロトコルに対応でき、別途通信サーバやEDIパッケージを購入しなくても、この機能を実現できるのが魅力でした」

 

今や経営層にも現場にもなくてはならないJobs、強く請われて外販も

PMSやPMS勤怠では、スタッフの生産性と勤怠状況を把握できたことから、収支状況もわかるようになりました。それも日次ベースで、です。これにより、経営層は前日のデータをもとに、すばやく次のアクションを取ることができるようになりました。

TMSでは、ドライバーの持つハンディターミナルがiPad端末の役目を果たします。以前のシステムに比べて処理性能が倍増しただけでなく、積み忘れや誤配、降ろし忘れなどを防ぐ機能もあり、今や現場仕事になくてはならないツールと認識されています。

「現場からはさまざまな要望が上がってきます。私たちはできるだけ速く応えたいと思い、午前中に求められた機能を午後にはリリースするというスピード感で臨んでいます。自社開発だから、またデータベースとして速く、開発生産性の高いInterSystems IRISだから可能なことです」北川氏はこう語ります。

Jobs、とくにその中のPMSは取引先からの評価も非常に高く、想定外のことながら現在は外販もされています。それだけ、物流作業スタッフの生産性の管理・見える化が、課題であることを示しています。すでに卸売事業者など3社が物流センター拠点に次々導入、自らの取引先にも推奨するほどの惚れこみようです。

今後、ビーイングホールディングスでは、拠点刷新に合わせたWMS開発やAI 活用を本格化させていく予定で、そこでもInterSystems IRIS が扇でいう“ 要 ” の役割を果たします。

 


お客様ご紹介
株式会社ビーイングホールディングス
本社所在地 :東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング7階
設立:1986年9月
事業内容:
モノを運ぶだけではなく、システム提供、効率化によるコスト低減、プロセス可視化など、物流品質の向上と経営戦略サポートを追求するビーイングホールディングス。同社は第三者的視野から物流システム全体を革新し続けています。