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NHSで初の精神医療プロジェクトが、生命の危機にある患者に、より連携されたケア提供を導く

ウエストミッドランズ州で、3百万以上の患者を有する先進精神医療の4つのトラストによるNHS初となるプロジェクトは、精神疾患患者のケアを連携して、医療サービス全般に1つのモデルをもたらす

英国エルトン、2017年10月9日― ウエストミッドランズ州で開始された初めてのプロジェクトによって、生命の危機で病院に搬送される精神疾患患者は、よりよい情報に基づく救命ケアを受けられるようになります。

このプロジェクトは、 InterSystems HealthShare を基盤に、著名な4つのNHS先進精神医療トラストグループで構成される MERIT(Mental Health Alliance for Excellence, Resilience, Innovation and Training)により推進されており、これにより、関係専門家が危機に際して、患者の精神疾患に関する特定の、そして重要な情報への共通アクセスが可能になります。

このプロジェクトでは、地域データ共有についての固い合意、厳しい情報ガバナンス対策、強力な検証、HealthShare技術の配備が整い、4トラストが関わる情報への安全なアクセスを可能にしています。4つのトラスト—ブリンガムアンドソリフル・メンタルヘルスHNS基金トラスト(BSMHFT)、ブラックカントリーパートナーシップNHS基金トラスト(BCPFT)、ダッドリーアンドウォルソーメンタルヘルスパートナーシップNHSトラスト(DWMH)、コヴェントリーアンドウォリックシャーパートナーシップNHSトラスト(CWPT)—は、人口340万人に対し、医療サービスを提供しています。

これらのトラストは、共有する情報について深い議論を重ね、InterSystems HealthShare を使用して、医療の現場で、彼らの異なるシステムからの情報をリアルタイムに統合しています。例えば、ブリンガムに住む患者が、ウルヴァーハンプトンで診療を受ける場合、医師は、時間を要する質問を繰り返すことなく、患者に対する最新の理解を得ることができます。

患者が通う以外の病院で患者が診療を受けるとき、現在、精神科医は、リスクや処方の詳細を含む、患者の精神疾患記録の情報にアクセスすることができません。

この新しいイニシアチブの下、MERIT は、英国における初の精神医療トラストによる連携であり、これにより、認定された専門家は、必要な時に、精神疾患の診断、リスク評価プラン、担当専門医の名前、危機介入プランなどへの制御されたアクセスが提供され、重要な患者情報が閲覧可能となります。

「正しい情報へのアクセスは、危機において患者の命を救うことのできる意思決定能力と言うことができます」、と BCPFT の救急救命担当ディレクターで、MERIT クライシスワークストリームを先導するジョージ・タドロス教授は述べています。「私たちは、危機に際しての精神医療をどのように変革し、彼らが搬送された病院で、全く情報がないといった状況がなくなるよう、努力をしています。もし患者のケアプランを知る事ができれば、よりよい医療サービスが提供できるのです。」

「重要なことは、これは、新しい大きなデータベースを作るということでも、患者の同意なしにデリケートな情報を共有しようというものでもありません。ウエストミッドランズ州の個々のシステムを接続し、適切な専門家が、危機に際してどの病院に来られても、患者にとって可能な限り最も安全で効果的なケアをいかに提供できるのかということが重要なのです。このプロジェクトは、NHS全体にとっても新しいモデルとなり得ると考えます。」

データのアクセスには厳格なルールと、誰が、いつ、何の目的でアクセスしたのかについての厳しい監査があり、これにより、患者のプライバシー保護を確保しています。

コンサルタント法医精神科医で、BCPFT のチーフ・クリニカル情報・オフィサーであるジェームス・リード氏は、このプロジェクトの将来ビジョンにつき、次のように述べています。「このプロジェクトでの私たちのビジョンは、ウエストミッドランズ州全域での共通精神医療記録を提供することです。これは、それに向けた大きな一歩です。明確なビジョンと明確なリーダーシップ、全パートナー組織の人々の努力により、それが可能となるでしょう。このプロジェクトは、明確な診療におけるニーズから始まり、情報へのアクセスと共有、精神医療におけるギャップの排除に取り組むために、トラストを共に築いています。しかし、ウエストミッドランド州でのこの努力は、精神医療の新しいナショナルスタンダード構築への道を開く可能性があります。」

このプロジェクトは、2017年の後半に運用開始予定で、精神医療提供を改善するための MERIT の一連の重要なプログラムの1つです。遠方の病院ではなく、地域で患者の診療ができることを目指した全トラストでの共同ベッド管理政策を補完するものです。もう1つのプロジェクトとしては、患者と専門家に、救命ケアを受けられる最良の場所の情報へのオンラインアクセスの提供を目指すものがあります。ウエストミッドランズ州全域の人材が、同じ専門性レベルを確実に満たすようトレーニングプログラムが提供され、患者が看護師や医師にどこで診療を受けようと、同じレベルの専門治療を受けられます。

「プロジェクトは、パイオニアであるとよく言われますが、これは、精神医療ケアを改善する NHS の初めての例となります」、とインターシステムズ UK およびアイルランドのカントリーマネージャー、マーク・パルマ―は述べています。「技術は連携を支援しますが、当社の顧客とその患者こそが、現実の診療のニーズに確実に応えるための推進力です。この重要なプロジェクトの稼働が非常に楽しみで、これによる利益は、NHS により広範にもたらされる可能性があります。」

MERIT について
精神医療サービスの改善の新たな方法を開発し、その将来を開くために、精神医療が専門の4つのトラストが連携した組織。先進的な参加トラストは、ブリンガムアンドソリフル・メンタルヘルスHNS基金トラスト(BSMHFT)、ブラックカントリーパートナーシップNHS基金トラスト(BCPFT)、ダッドリーアンドウォルソーメンタルヘルスパートナーシップNHSトラスト(DWMH)、コヴェントリーアンドウォリックシャーパートナーシップNHSトラスト(CWPT)です。

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