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ミドルウェアを活用した働き方改革~コスト算定から医療DXまで

月刊新医療 2026年2月号 掲載記事

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電子カルテリプレース後の誤算。「標準機能」では解けない算定の壁

大規模な電子カルテリプレース(Fujitsu HOPE LifeMark-HX)を完了させた千葉大学病院。
しかし、運用開始後に予期せぬ課題が浮上しました。それは「酸素吸入量」などの複雑なコスト算定です。 1日の総使用量を合算して算定する必要がある項目は、電子カルテ標準の「実施トリガー」だけでは自動化できず、事務職員が画面を目視確認し、手作業で入力するというアナログ運用に逆戻りしてしまいました。
「最新システムを入れたのに、なぜ現場が疲弊するのか?」
医療現場の人手不足・働き方改革に真っ向から反するこの状況。
デジタルへのタスクシフトに加え、正しいコスト算定・回収を図る手段の模索が始まりました。

ベンダーの「対応不可」を突破。本体改修不要の連携テクニック

やはり最初は電子カルテの改修です。
解決策をベンダーに相談したものの、回答は「パッケージ標準運用の維持」を理由にした「対応不可」。酸素吸入のような1日の総使用量を合算してコストを算定する項目は、やはりシステム側で送信タイミングが計れないためカバーしきれないとのことでした。

それでも課題を放置することはできません。
電子カルテ本体には一切手を加えず、ミドルウェアを「翻訳者」として外付けする独自のアプローチの検証が始まりました。
医師や看護師の入力フローはそのままに、夜間バッチでDWH(データウェアハウス)からデータを吸い上げ、計算ロジックを外部で処理して戻す――。現場に負担をかけず、かつベンダーロックインを回避したこのミドルウェアを挟む方法は、システム連携に悩むすべてのエンジニアにとって目から鱗の解決策となるはずです。

最小構成で挑む。コスト算定自動化が切り拓く医療DXの未来図

具体的に採用されたのは、ミドルウェアが電子カルテのDWH(データウェアハウス)を直接参照し、夜間バッチで計算処理を行う手法です。

看護師が入力した経過表データから「1日の総酸素使用量」をミドルウェア側で算出し、それを「標準実施電文」に変換して電子カルテ側へ戻す――。
この「外付けの計算ロジック」により、現場の入力フローを変えることなく、複雑なコスト算定の自動化に成功しました。 導入効果は劇的でした。事務職員による目視チェックが激減しただけでなく、算定漏れが解消されたことで、酸素関連の請求点数が約2割も増加。

「医療DX」というと大掛かりなシステム運用やIoTツールの利活用、オンライン診療などが着目されがちではありますが、非効率なフローを改善する、自動化・省力化でタスクシフトにも十分活用することもできます。
システム構成の全貌を、ぜひ資料でご確認ください。

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