お知らせ
(2018年2月28日米国発プレスリリース抄訳)
2018年3月2日
救急医療全般で患者記録および医療情報交換により患者医療に存在する溝(ギャップ)を解消
米国マサチューセッツ州ケンブリッジ 2018年2月28日― 医療情報技術のグローバルリーダーであるインターシステムズコーポレーション(以下、インターシステムズ)は、本日、救急および急性期医療を提供するゾールメディカルコーポレーション(以下、ゾール)との戦略的協業を発表します。この協業の目的は、患者医療情報を救急医療サービス(EMS)提供者、医師、病院の救急科の間での患者医療情報(PHI)の双方向での交換を改善し、全人的医療と高品位の患者ケア提供を目指しています。
患者ケアにおける大きく危険な溝(隔たり)の1つは、救急救命士と救急科の間に存在します。無線やハードコピーによって PHI を受け入れ病院と共有する古典的な方法では、医師が必要なすべての情報をタイムリーに受け取ることができない結果につながることが多々あります。PHI はまた、一方向にしか提供されないため、救急救命士は、ケアの提供時(治療提供時)に重要な情報にアクセスすることができません。救急救命士と救急科の間でタイムリーな双方向の情報伝達が行われなければ、品質が担保された救命救急治療ができず、患者にとっては、ネットワーク外(契約外の医療機関)の救急救命室に送られる、不要な検査をされる、あるいは手順が大きく増えるなどといったことが起こる可能性があります。
「病院全体としての医療記録の統合と、より強固な全国、州、地域規模での HIE(Health Information Exchange:医療情報交換)標準の運用は、EMS の提供者に、大きな機会を提供しています」と、ゾールメディカルコーポレーシと旭化成グループの一部門であるゾール・データマネージメントのメディカルディレクターであり、医師でもあるグレッグ・メア氏は述べています。「継続したケアを通して、PHI を電子的に他の医療提供者と共有できれば、ケア間の溝の解消、ケアチーム支援、アウトカム測定が可能になります。そして何より重要なことは、よりよいケア提供を推し進めることができることです。」
ゾールは、医療情報プラットフォームである InterSystems HealthShare を採用した ZOLL Care Exchange (ゾールケア交換)を開発し、救急救命士が病院および医療提供者とのコミュニケーションを改善します。ZOLL Care Exchange は、患者のアウトカムや診断に、よりタイムリーで完全な最新情報を提供することで、EMS の品質と医療費返還の効率を改善します。
「911番通報があるとすぐ、EMS ディスパッチャー(通信指令員)と医師は、トリアージと患者の診断を開始します。患者の基本的な医学的コンディション(病状)およびどこで基本的なケアを受けているのかを理解することは、患者の最良のケア提供と搬送先の決定に重要です。こうしたデータが、患者のEMS医療記録と統合されることが不可欠で、それによって、医療行為全体を通して患者をフォローし、すべての接点において確実に最良のケアを提供することにつながります」と、InterSystems HealthShare 担当副社長ドン・ウッドロックは述べています。「HealthShare が他の病院や医師と接続することで、そうした情報と電子EMS医療記録を簡単に一元化し、対応者同士をより強くつなぎ、患者にとってのよりよいケア経験を実現することができます。」
ゾールおよびインターシステムズは、3月5日から9日にラスベガスで開催される HIMSS18 カンファレンスのインターシステムズブース #4444で、この協業についての詳細説明とソリューションデモを行います。ゾールはまた、HIMSS18 Interoperability Showcaseで、心臓発作の事例を使って ZOLL Care Exchange のデモを行います。
ゾールメディカルコーポレーションについて
旭化成グループであるゾールメディカルコーポレーションは、先進の救急ケアと救命の支援および、診療と運用の効率性を高める医療機器およびソフトウェアソリューションの開発と販売を行っています。除細動器、モニタリング、循環、心肺蘇生、データ管理、治療的体温管理、換気などの製品を持ち、医師、EMS、消防士を支援し、蘇生や重要な救急治療が必要な被害者に救助者が治療を施せるようにする包括的な技術セットを提供します。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.zoll.com/
日本法人の情報はこちらをご覧ください。
https://www.ak-zoll.com/
インターシステムズについて
インターシステムズは、世界で最も大切なアプリケーションを支えるエンジンを提供しています。人々の生命や暮らしにかかわる医療、金融、官公庁、その他の分野で、大切なことを支援する力となっています。インターシステムズは、1978年に設立され、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置く、世界中に拠点をもつ株式非公開企業です。その製品は世界80ヶ国以上の数百万ユーザーによって、日々利用されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
InterSystems.com/jp/