インターシステムズは、InterSystems IRIS および Cache が上記リストのWindows上で設定上、或いは表示上は共有メモリ領域をラージ・ページで取得している様に見えているにも関わらず、実際にはラージ・ページではなくスモール・ページで取得してしまう問題を修正しました。この問題はシステム・パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
この問題は、Windows 10以降 の共有メモリ取得関数の変更に起因するもので、解決にはInterSystems IRIS および Cachéの修正が必要となります。
この問題は、Windows の以下のバージョンで使用する InterSystems IRIS またはCache をベースとする全てのインターシステムズ製品にも影響することに注意して下さい。
対象プラットフォーム:
- Windows 10 (バージョン 1703 以降)
- Windows 11
- Windows Server 2019
- Windows Server 2022
(Windows Server 2016 は影響を受けません。)
この問題は修正ID: RJF533 で解決します。
この修正は、今後リリースされる InterSystems IRIS および Cache のすべてのバージョンに含まれる予定です。
また、お客様のご要望により、修正を現在お使いのEM(Extended Maintenance)リリースの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。
お使いのシステムに対するパッチが必要な場合は、バージョン情報とライセンスキー情報をご確認の上、インターシステムズカスタマーサポートセンターまでお知らせ下さい。
インターシステムズでは、深刻なシステム・パフォーマンスの低下を回避するために、以下を推奨しています。
- ラージ・ページを使用しているシステムでは、この修正が適用されるまで、影響を受ける Windows バージョンへのアップグレードを延期して下さい。
- すでに影響を受ける Windows バージョンでラージ・ページを使用しているシステムでは、システム負荷が増加する予定があるシステムには、事前に修正を適用されることをお勧めします。
インターシステムズでは、通常、パフォーマンスを向上させるためにラージページを使用することを推奨しています。
詳細は、ドキュメントの以下のセクションを参照してください。
「Windows でのラージページの構成」
「memlock」
このアラートについて質問がある場合は、インターシステムズカスタマーサポートセンターまでご連絡下さい。