2016年7月7日 – 警告: ミラーリング整合性の潜在的な危険性
インターシステムズはミラーリング環境においてでデータの整合性が失われる危険性を発見し修正しました。
対象バージョン: 2015.2.0 以降の全てのバージョン
対象プラットフォーム: 全てのプラットフォーム
[問題の詳細]
プライマリでのデータ更新が、ジャーナルによって他メンバーに反映されるときに一部のデータが欠落する可能性があります。
プライマリーではない他メンバーのインスタンスが開始されたタイミング、あるいはそれらメンバーがプライマリーに対してミラーの接続を再開したタイミング時のある稀な条件下でのみこの問題は発生します。
またフェールオーバーミラーリングと非同期ミラーリングに関わりなく、その両方で発生する可能性があります。
[確認方法]
この問題に関する修正パッチを入手いただき、さらにシステムがこの問題の影響を受けているか否かを、以下の2つの方法のどちらかで確認頂く事をお勧めします。
一連のcconsole.log をスキャンしてシステムが問題の影響を受けているか否かをチェックするユーティリティールーチンが公開されています。
ftp://ftp.intersystems.com/pub/cache/SML2330Alert.ro
このルーチンを任意の適切なネームスペースにロードして’do ^SML2330Alert’ コマンドにより実行し、システムが2015.2 以降のバージョンで稼働し始めた以降に生成された全ての cconsole.log ファイルの内容をご確認下さい。
^DATACHECK ユーティリティーを用いてプライマリーと複製関係にあるメンバーのデータベース間でデータの同期が正しく行われている事を
確認してください。
もし上記どちらかのチェックで問題が発見された場合にはミラーメンバーのリビルドが必要になりますので、弊社サポートセンターに今後の対応についてお問合せ下さい。また ミラーメンバーのリビルドに関しての情報は以下もご参照下さい。
http://docs.intersystems.com/cache20161j/csp/docbook/DocBook.UI.Page.cls?KEY=GHA_mirror#GHA_mirror_rebuild
[解決方法]
この問題は修正ID: SML2330 で修正されます。この修正は今後リリースされる全ての新規リリースバージョンとメンテナンスリリースバージョン 2015.2.4 と2016.1.2 に含まれます。
また、お客様のご要望により、修正を現在お使いの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。
お使いのシステムに対するパッチが必要な場合は、下記バージョン情報とライセンスキー情報をご確認の上、イ
インターシステムズジャパン・カスタマサポートセンターまでお知らせ下さい。