2020年08月31日 - 警告: %SYS.cspServer3 プロセスによるリソース多量消費の可能性
対象バージョン:
Cache / Ensemble 2018.1.4
InterSystems IRIS / IRIS for Health 2019.4、2020.1、2020.2
HealthShare Health Connect(HSAP)15.032 (Ensemble 2018.1.4ベース)
HealthShare Health Connect 2020.1
上記以外のバージョン(*)については、この問題の影響を受けません。
(*) Health Connect 2019.1 / 2019.1.1 も対象外です。
またHealthShare 2020.1 をベースとした 以下のHealthShare 製品群も対象外です。
(Unified Care Record、Information Exchange、Care Community、Clinical Viewer、
Health Insight、Patient Index、Personal Community、Provider Directory)
[発生する問題]
システムリソースを消費する %SYS.cspServer3 プロセスの累積を引き起こす不具合があります。
極端な場合では、これによりシステム自体が応答しなくなる可能性があります。
[問題の詳細]
Web サーバー接続が閉じたときに %SYS.cspServer3 プロセスを適切に終了できなくなり、時間の経過とともに、このプロセスが累積し、リソース(CPU、メモリなど) を消費し、システムが応答しなくなる原因となります。
Web サーバーからのアクティビティが多いい場合、累積の進度は非常に速くなります。
これらの %SYS.cspServer3 プロセスは WebSockets および ゲートウェイレジストリメソッドに使用され、アプリケーションがこれらの機能を使用するかどうかに関係なく作成されます。
この問題は、問題が発生するバージョンに接続しているすべての Webサーバーに影響します。
(製品に含まれているプライベート(非外部使用)Apache Webサーバーも含みます)
[問題の回避方法]
WebSocket またはゲートウェイレジストリを使用していないアプリケーションの場合は、以下の手順に従って、ゲートウェイの設定により問題を回避できます。アプリケーションが WebSocket を使用するか、ゲートウェイレジストリメソッドを呼び出す場合、この回避策は使用できません。
1.ゲートウェイ構成ファイル (CSP.ini) の [System] セクションに以下の行を追加します。
REGISTRY_METHODS=Disabled
2.すべての Web サーバーを再起動して、変更を有効にします。
この手順は、インスタンスに接続する各 Web サーバーで実行する必要があります。
既存の孤立したプロセスはインスタンスが再起動するまで残りますが、この変更後にWebサーバーを再起動した後に新しいプロセスは生成されません。
[解決方法]
この問題は、修正ID: SDK116 で解決します。今後リリースされるすべての製品に含まれる予定です。
また、お客様のご要望により、修正を現在お使いの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。
お使いのシステムに対するパッチが必要な場合は、下記バージョン情報とライセンスキー情報をご確認の上、
インターシステムズカスタマーサポートセンターまでお知らせ下さい。