2017年8月1日- 警告: Linuxの欠陥によりジャーナルファイルのミラーコピーが破損する
対象バージョン: 2017.1.0 以降のCaché,、Ensemble、HealthShare
対象プラットフォーム: Linux
[発生する問題]
rtkaioライブラリーを使用するように構成されたLinuxのミラーバックアップメンバ、または非同期メンバで生成されたジャーナルファイルのコピーが破損し、cconsole.log に警告が記録されてミラーが停止します。
[問題の詳細]
Linuxのミラーバックアップメンバまたは非同期メンバで生成されたジャーナルファイルのコピーが破損する可能性のある欠陥を発見しました。これは特定の構成でのみ発生します。プライマリメンバ上に作成された元のミラージャーナルファイルは影響を受けません。
この問題はLinux上にのみ存在し、バックアップまたは非同期のミラー・メンバが rtkaio ライブラリーを使用するように構成されている場合にのみ発生します。 rtkaio ライブラリは Red Hat Enterprise Linux と共に配布されていますが、他の Linux ディストリビューションでも入手できます。弊社製品はデフォルトで rtkaio ライブラリを使用しません。したがって、システムがrtkaioを使用するように構成されていない限り、本問題は発生しません。
cache.cpf の LibPath パラメータを使用してrtkaioを使用するように弊社製品を構成している場合がこの問題が発生する典型的なケースです。
問題が発生すると、バックアップまたは非同期ミラー・メンバで取得されたミラー・ジャーナル・ファイルのコピーが破損する可能性があります。これにより、破損したファイルのデジャーナリング中にエラーが発生し、cconsole.log に次のような警告が記録されミラーリングが停止します。
03/29/17-16:18:12:852 (25129) 2 Dejournal stuck at 7342380 (0x0070092c) cyclejrnend=11141120 in file #9
[問題の回避方法]
InterSystems はRed Hat にこの問題について通知しました。サポートされている Linux リリースで Red Hat による修正が利用可能になるまで、インターシステムズは rtkaio を使用するように弊社製品を構成されたお客様向けに回避策を提供します。
この回避策は、これらのミラー・ジャーナル・ファイルのコピーを書き込むデーモン・プロセスのライブラリ・パスから、rtkaio を自動的に削除します。
LibPathパラメータを設定するのではなく、ライブラリファイルを操作して rtkaio の使用を構成した場合、この回避策は有効ではないことに注意してください。この回避策の修正IDは RJF264 です。Caché,、Ensemble、およびHealthShareの将来のすべてのリリースに含まれます。
また、お客様のご要望により、修正を現在お使いの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。
本件についてご質問等ございましたら
インターシステムズジャパン・カスタマサポートセンターまでお知らせください。