2016年11月24日 – 警告: UNIX と Linux でデータベース整合性の問題が発生する
対象バージョン: 2012.1 以降
対象プラットフォーム: AIX, HP/UX, Linux, Mac OS, Solaris
[発生する問題]
データーベースへの書き込みに非同期I/Oを使用している場合、ハードウェアまたはオペレーティングシステムレベルでのディスクへの書き込みエラーによってデータベース破損が発生する可能性があります。
[問題の詳細]
この問題は、UNIXまたはLinuxプラットフォーム上でデータベースへの書き込みに非同期I/Oを使用している場合にのみ発生します。対象プラットフォームで非同期I/Oが有効かどうかは次の表で確認できます。
プラットフォーム | 2012.1~2015.2 | 2015.2以降 |
AIX | オプション | 常時 |
HP/UX | オプション | 常時 |
Linux (all) | オプション | オプション |
MacOS | オプション | 常時 |
Solaris | オプション | 常時 |
「オプション」となっている場合、開始時の cconsole.log の次の出力で非同期I/Oが使用されているかどうかを確認できます。
swdwrtmax: 0
ここに 0 以外の値が表示されている場合は、そのシステムでは非同期I/Oを使用しています。
例: (使用していない場合)
numasyncwijbuf: 0, swdwrtmax: 0, wijdirectio: off, synctype: 3
この問題が発生するのは、ハードウェアまたはオペレーティングシステムレベルでディスクへの書き込みエラーが発生し、再起動なしにシステムが復旧した(システムがハングしていない)場合です。通常はそのような書き込みエラーでは cconsole.log に次のようなメッセージが記録されます。
****** SERIOUS DISK WRITE ERROR - WILL RETRY ******
ただし、このエラーが記録されていても本問題によりデータベースの破損が発生していない場合もあります。
cconsole.log に上記エラーが記録されていた場合は、データベース整合性チェックユーティリティを使用してデータベースの整合性を確認してください。
[解決方法]
この問題は修正ID: JO2950 で解決します。この修正は今後リリースするすべてのバージョンに含まれる予定です。
また、お客様のご要望により、修正を現在お使いの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。
お使いのシステムに対するパッチが必要な場合は、下記バージョン情報とライセンスキー情報をご確認の上、
インターシステムズジャパン・カスタマサポートセンターまでお知らせ下さい。