2017年6月28日- 警告: エンディアンの混在したミラーリング+シャドウイングで不正なデータが複製される
対象バージョン: 2012.2.0 以降のCache、Ensemble、HealthShare
対象プラットフォーム: すべて
[発生する問題]
非同期ミラーメンバをデータソースとするシャドウサーバのデータベースでデータ中のUnicode文字列の一部が不正なデータとなる
[問題の詳細]
この問題は、プライマリミラーメンバ + 非同期ミラーメンバ + シャドウサーバの三層から成るミラーリング+シャドウイング構成のシステムで、非同期ミラーメンバのエンディアンがプライマリミラーメンバとシャドウサーバの両方のエンディアンと異なる以下のような構成の場合にのみ発生します。
プライマリミラーメンバ(endian X) -> 非同期ミラーメンバ(endian Y) -> シャドウサーバ(endian X)
つまり、以下の構成の場合には発生しません、
プライマリミラーメンバ(endian X) -> 非同期ミラーメンバ(endian Y) -> シャドウサーバ(endian Y)
プライマリミラーメンバ(endian X) -> 非同期ミラーメンバ(endian X) -> シャドウサーバ(endian Y)
プライマリミラーメンバ(endian X) -> 非同期ミラーメンバ(endian X) -> シャドウサーバ(endian X)
上記の構成で非同期メンバから複製されたされたシャドウサーバ上のデータベース内の255文字を超えるUnicode文字列の一部が不正なデータになる可能性があります。
各OSのエンディアンについては
http://docs.intersystems.com/documentation/ISP/ISP-20171j.pdf#page=18 をご参照ください。
不正なデータを検出するには、非同期ミラーメンバとシャドウサーバの間のデータ値を比較する必要があります。
[解決方法]
この問題は修正ID: HYY2192 で解決します。この修正は今後リリースするCache、Ensemble、HealthShare 全てのバージョンに含まれる予定です。(2016.1.4 にも含まれています。)
また、お客様のご要望により、修正を現在お使いの製品に対するパッチとして個別に作成してご提供することが可能です。
本件についてご質問等ございましたら
インターシステムズジャパン・カスタマサポートセンターまでお知らせください。