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Providence Saint Joseph HealthはInterSystems HealthShareを利用してデータを解放し、イノベーションを実現

Province St. Joseph Health Success Story Brochure Image

Providence Saint Joseph Health(PSJH)は全米7州で事業を展開しており、11万9,000人の医療従事者が900万人にサービスを提供しています。これは米国における医療の縮図であり、多様性、成長、無秩序な広がりを特徴とします。複雑なニーズを抱える人々に医療を提供しつつ、コストを抑えるプレッシャー。ビジネスモデル、臨床業務、テクノロジの急速な変化に遅れずについていこうとする姿勢。ただし、ただついていくのではなく、PSJHはこれらの課題をイノベーションの機会に変える方法を見出しました。

迅速な投資回収(ROI)

PSJHは2016年、Providence Health and ServicesとSaint Joseph Healthの2つの医療提供機関が合併して設立されました。「合併当時、私たちはSaint Josephでイノベーションの訓練をしていました」と、PSJHで医療情報の交換と相互運用性を担当するエグゼクティブディレクタTheo Siagian氏は言います。「私たちの目標は、急性期および外来の電子医療記録(EMR)データにアクセスして、これらのシステムや臨床医のワークフローに影響を与えることなく、新たな方法でデータを利用することでした。」PSJHは、医療情報を交換すると共に、カリフォルニア州とテキサス州のPSJHコミュニティで使われていた45を超える独自のEMRの患者データを安全に集約して標準化するコアプラットフォームとして、InterSystems HealthShare®に投資しました。このデータを使い、PSJHはHealthShareを利用して、患者ごとに1つの統合医療健康記録を作成しました。

PSJH HIEは、プロバイダや医療機関の間で電子臨床データを安全に交換できるようにしています。HIEは、サービスを提供しているコミュニティの人々を対象に、ケアコーディネーションの強化、コストの削減、医療の提供やクオリティ・オブ・ライフの改善を行っています。詳細は、ウェブサイト stjhs.org/our-programs/health-information-exchangeを参照してください。

こうしたHealthShareへの組織的投資や、HimformaticsおよびNTT Dataなどのコンサルタントによる支援と相まって、リターンへの期待がありました。Siagian氏は次のように述べています。「患者のケアや私たちへの信頼性にとって重要だったのは、プロバイダが早い段階で新しいシステムの利点を享受できることでした。HealthShareにより、統合医療健康記録データを使用してアプリケーションをすばやく設定し、アラートや結果の提供を行うことができました。」

プロジェクト時間を半分に短縮して感じること

Siagian氏や同氏のチーム、HealthShareにとって大きな試練だったのは、Providenceがプロバイダに統合患者記録へのアクセスを提供するポータルの作成を決定したときです。その目的は、テキサスとカリフォルニアで提携する病院や医師が情報を共有して、ケアコーディネーションや治療結果を改善できるよう支援することでした。16の病院、257の医療団体と医師のネットワーク、9つの地域診療所、9つの高度医療施設に加えて、画像診断センター、リファレンス研究施設で医療活動をしている7,000のプロバイダ全体の患者900万人の急性期データだけでなく、すべての情報へのアクセスが必要でした。「4月、このポータルと統合記録を7,000人のユーザを対象に3カ月で公開する必要があると言われました」とSiagian氏は述べています。「このようなプロジェクトには通常、半年ほどかかります。3カ月の期限に間に合って7月に公開したときには、特に誇りに思いました。」Siagian氏は、適切なツールと適切なリソースによって成功を推進できたと説明しています。

真にエンゲージする

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真のエンゲージメントの表れとして、ShareVueと呼ばれるシステムに対し、ポータルユーザが頻繁に新機能を提案したり、変更を求めたりします。Siagian氏は、これらの変更に優先順位を付けて、この種のプロジェクトでより広範なユーザコミュニティから情報提供を求める製品管理機能を確立しました。「重要なのは臨床上の関連性です」とSiagian氏は言います。「私たちは、ITに加えて、臨床上の側面やエンゲージメントにも強い複合領域の製品管理チームを作りました。」ShareVueは、プロキシ品質対策やケアのギャップに対処するツールなど、通常はケア管理やパフォーマンスの改善に重点を置いた新機能によって四半期ごとにアップデートされます。成功の証として、ShareVueは現在、1万人近い登録ユーザを有しています。

臨床機関の統合ネットワークは、データの35%がなくても成功できるか?

ShareVueの成功によって、Siagian氏は、要求された機能強化や、HealthShareを活用した新規プロジェクトのビジネスケースを強化できるようになりました。南カリフォルニアの提携プロバイダと共にPSJH High Performance Network(HPN)を調査したSiagian氏は、統合医療健康記録の外来臨床データの約35%がHealthShare経由でネットワークの外部から取得されていることを発見しました。HealthShareがなければ、価値に基づく医療のイニシアチブに参加している医師は、イニシアチブが効果を発揮するために必要な外来受診データの35%を得られない可能性があります。「すべてのデータが揃わなければ、組織のパフォーマンスを改善するのは本当に大変です」とSiagian氏は言います。

PSJHにおいて、データ品質はHealthShareの成功のカギを握る要素の1つです。「これはプロバイダの信頼を得るために非常に重要です」とSiagian氏は述べています。「私たちのビジネスケースの大きな部分を占めるもう1つの要素は、集約された患者データのキュレーション表示を行うことです。プロバイダにとってデータが役に立つ状態になっているよう注意を払っていますし、これは私たちにとって大きな成果をあげています。」

データを解放し、ケアやビジネスの改善を加速させる

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HealthShareを利用して複数のEMRシステムからデータを集約し、標準化することで、PSJHは迅速なイノベーションを実現させることができます。計画上のプロジェクトには、以下のようなものがあります。

  • 患者を識別して階層化し、リスクの高い病状に対するターゲット型のパーソナライズされた介入や管理を実施
  • コミュニティと病院の間の照会調整を支援、自動化するツールの作成
  • 臨床や運用についてほぼリアルタイムの意思決定を支援するダッシュボードやレポート作成ソリューションを開発し、絶えず変化している医療環境での患者ケアを推進

「HealthShareによって、この素晴らしいアジャイル型のダイナミックなプラットフォームが得られ、あらゆる場所で利用できるようになりました」とSiagian氏は述べています。「革新的なソリューションを構築するためのデータレイヤとアプリケーションレイヤが得られます。」

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