要約
このESG Lab Reviewレポートは、InterSystems IRIS Data Platformのパフォーマンステストを当社が監査した結果を記載したものです。テストは、3つの一般的なデータベースと比較して、概念実証環境(Proof of Concept)で実施しました。このテストは、金融サービス業界における一般的なクエリ実行のパフォーマンスの検証に重点を置いたものです。
課題
収益を高める多くのビジネスプロセスにはトランザクションデータベースが不可欠です。また、データ分析によって、競合上の優位性を向上させることができます。しかし、組織は所有しているデータと求めている知識のタイプに、従来のRDBMSモデルを適合させることに苦心していることが多々見られます。NoSQLデータベースとNewSQLデータベースは有用な機能を備えていますが、複数のデータベースを利用すると、パフォーマンス、拡張性、柔軟性のニーズが異なる複数のインフラストラクチャが構築されます。また、組織はビジネス上の洞察を迅速に得るために、パフォーマンスの向上を常に求めています。インメモリデータベースは高速ですが、大量のデータの処理に関して課題があります。上記のようなすべてのニーズへの対応は、コストの上昇につながります。このため、ESGがIT部門の意思決定者にデータベースの課題について調査したとき、回答組織の48%がデータベースの規模と増大するデータの管理、35%がデータベースパフォーマンス要件の充足、34%がクラウドベースデータベースのサポートを挙げたことは驚くに当たりません。
ほとんどの組織では、結局複数のデータベースを使用することになっており、インフラストラクチャコストと人件費が増大しています。組織は、データベースのニーズすべて（リアルタイム、履歴、自然言語の処理とビジネスインテリジェンスを含むトランザクションと分析の負荷）に対応するために必要なリソースを減らすことができれば、コストを削減できます。しかし、組織は、データの耐久性、拡張性、管理の容易性と共に、高いパフォーマンスを実現しなければなりません。