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エレベータは好きではない:待たされる、移行中である、そして価値に基づく診療

今年ほぼ一年にわたり、当社のビルでは、エレベータの改良工事をしていました。セオリーでは、これによって、全システムがより効率的になると思われます。実際には、新しいシステムと古いシステムが下手に混在し、これによって遅いサービスと混乱をもたらしています。今日の米国の医療システムにおける既存のハイブリッドなビジネスモデル、すなわちサービスに対する支払い(FFS)から価値に基づく支払いモデルへの”改良”も、この類のものだと言えます。

FFS を考えてみてください。FFS は、ルールのセットです。ルールがどのように働くかは皆さんご存知のとおりで、システムは予見可能です。しかし、FFS 支払いモデルは、最良ではないと分かっています。よりよいアウトカムに対しての報酬がありませんし、ケア連携がないこともよくあり、このシステムの大きな無駄にインセンティブを与えているのです。

同様に、古いエレベータは、予見可能な行動をするよく知る数値ですが、また最良でもありません、特に朝9時から夕方5時は。

そのため、これまでのエレベータを、スマートと呼ばれるものに徐々に置き換えて、両方を修正することにしたのです。量に対する支払いを、歪んだインセンティブ、価値に基づく支払いに置き換え、標準過程に則り、アウトカムを測定して、サービスを連携させ、診療を手厚くない施設に移して、人々の健康を維持するという医療機関への新しい全ての要求群に置き換えています。この課題は、医療組織に最大に負担を強いて、患者と支払の組み合わせには、ほとんどありません。医師は、9:15にサービスによる支払いの患者を看て、9:30に同じ条件で、価値に基づく支払いの患者を看ます。しかし、診療に関するビジネスルールが全く異なります。

私たちの新しいエレベータは、乗る前に行先階の選択が必要で、指定の階に降りる前にバッジを読ませる必要があり、計画したルート変更ができません―エレベータ内に入ると階数選択ボタンがないのです。しかし、スマートなエレベータは1基だけで、内装工事のためにもう1基は使用不可で、その他は、中に入ってボタンを押すという古いシステムに順じているため、フロア間の移動は、待つ訓練でフラストレーションと混乱を高めています。私と一緒にエレベータに搭乗したエレベータ会社の人さえも、混乱していました。

事業計画において、エレベータは大した事項ではありません。私たちの医療制度は大きな事であり、そして、今日の価値に基づく支払いへの移行は、新旧の間で動けなくなっています。最近の New England Journal of Medicine Catalyst の記事には「2つの溝に足がはまり、医師は、策にはまった恐怖心をもつ可能性がある」と記しています。これら新しい診療モデルの下で、診療をする医師で希望を持てる者は多くありません。

2日前にエレベータを待つ間の会話を聞きました。このハイブリッドシステムが上手くいかない不満がすべてでした。しかし、一度新しいシステムに移行し転換期を過ぎれば、同僚たちは、移行期間に耐えた痛みを忘れ始めると、確信しています。患者中心で価値に基づくケアへの医療制度の旅も、同様にこれが真であると、私は楽観視しています。

 
リンダ・ロー
インターシステムズ、価値に基づくシステムのシニアアドバイザー。様々な支払いモデル、官公庁、州の医療プログラムなどに、ガイダンスを提供。情報技術、主に医療情報のコンサルティングと運用の分野で、25年以上の経験をもつ。Twitterアカウント@Lynda_Rowe
 

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